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野村不動産/平井五丁目駅前地区第一種市街地再開発事業に着工

2021年04月05日 15:20 / 店舗

野村不動産と阪急阪神不動産は4月5日、東京都江戸川区で推進している「平井五丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」について新築工事を着工し、起工式を実施したと発表した。

再開発組合は、2014年12月の準備組合の設立、2017年9月の都市計画決定を経て、2018年11月に再開発組合の設立認可を受けた。その後、2020年3月に権利変換計画認可を経て、今回、新築工事の着工となった。なお、竣工は2024年度内を予定している。

<事業完成イメージ>
事業完成イメージ

該当地区はJR「平井」駅北口駅前広場に面した約0.7haの区域で、北側に蔵前橋通り、東側に補助第120号線が通る、防災幹線道路の交差部に位置している。駅に近接するため交通利便性が高く、人通りが多い賑わいのある街並みがある。

一方で、早くから商業が発展してきたこともあり、周辺にまとまったオープンスペースがなく、細街路に面した建物が老朽化しているなど、災害時における消防救助活動が困難という課題を抱えている。

今回、再開発事業を通じて、災害に強いまちづくりとして、当該計画地の北西側に広場を設けるとともに、大規模災害時にも対応できる防災設備の設置や、防災性能の向上を図る。

また、安全・安心な歩行空間の確保や都市型住宅の供給、地域拠点としての街づくりを担うことで駅周辺のまちづくりの先導的プロジェクトとして、地域の魅力・活力の向上を目指す。

<設備イメージ>
設備イメージ

事業では、高さ110m、地上29階建ての複合施設を駅北口の正面に計画している。1・2階は商業施設、3階は子育て支援施設(認可保育園)、5階以上に約370戸の住戸を配置した施設構成となる。また、地域の人が利用可能な集会室の設置や駅前広場に面したにぎわい広場の整備、常時人が憩えるウッドデッキやシンボルツリーを配置し、平井駅北口の顔となる施設づくりを目指す。

特定緊急輸送道路に面した防災広場には、災害時の防災拠点となるかまどベンチやマンホールトイレ、ソーラー街灯、防災井戸などを整備するとともに、建物内には一時避難場所、防災備蓄倉庫を整備するとともに、地区内の消防団と連携し、地域の防災性の向上を図る。

多様なタイプの住戸を供給するとともに、子育て支援施設や地域住民が利用可能な集会室の整備を行うことで、賑わいの創出を図り、さまざまな世代の住民の交流を活性化するという。

■計画概要
名称:平井五丁目駅前地区第一種市街地再開発事業
計画地:東京都江戸川区平井五丁目65番(地番)
施行区域面積:約0.7ha
施行者名称:平井五丁目駅前地区市街地再開発組合
建築面積:約2300m2
延床面積(容積対象延べ面積):約4万4400m2
建築物の高さの最高限度:約110m
主要用途:住宅、店舗、保育所、駐車場など
住宅建設の目標戸数:約370戸
事業コンサルタント:佐藤総合計画
参加組合員(住宅分譲者):野村不動産・阪急阪神不動産
特定業務代行者(施工者):前田建設工業

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