ファミマ、ローソン/オフィス需要開拓を本格化、セブンは静観
2017年08月23日 17:06 / 経営
コンビニエンスストア大手のファミリーマートとローソンは、オフィス需要の開拓を本格化している。
先行するファミリーマートは、現在約1000か所、約1500台を設置する設置型コンビニ「オフィスファミマ」の設置台数を2019年2月末までに3000台に拡大する。
ローソンは7月から設置型オフィス内コンビニ「プチローソン」を、東京23区で本格化させている。
ファミリマートは、小腹がすいたとき、昼食をとる時間が十分ないとき、また、ちょっとした気分転換をしたい時などの利用を想定。
業務効率化に伴うオフィススペースの縮小やセキュリティ向上に伴う入退室制限など、一日の大部分を過ごすオフィススペースでの生活環境に変化が見られることに対応したという。
ローソンは、職場環境向上の一環として、手軽にオフィス内で食品などが購入できるサービスのニーズが高まっていることに対応するという。
一方で、コンビニ最大手のセブン-イレブンは「オフィス内の需要がないわけではないが、現在、無人販売は行っておらず、今後も行う予定はない」と語る。
オフィスや工場、病院内といった場所での設置型販売では、ファミリーマートがもっとも先行しており、オフィスファミマは2013年8月下旬から開始している。
自販機コンビニ(ASD)を2005年から開始し、現在、約1600か所に2100台を設置。自販機コンビニも2019年2月末までに3000台に拡大する計画だ。
オフィスファミマは、カップ麺、お菓子などの常温商品のみを販売するほか、カフェの販売にも対応する。自販機はおむすび、サンドイッチ、パン、スイーツ、チルド飲料といった温度管理が必要な商品も販売する。
プチローソンは、お菓子やカップ麺を販売。オプションで冷蔵庫と冷凍庫を用意し、冷えたドリンクやアイスクリームなどを販売する。
オフィスファミマや自販機コンビニの支払いは現金のみだが、プチローソンは電子マネーでの支払いに対応しているため、1円単位での商品の価格を決定できるのが特徴となっている。
店舗運営形態は、ファミリーマートが直営方式を採用し、業務委託で各拠点を運営するのに対し、ローソンはFC契約に準ずる形で、拠点の運営を行っている。
ローソンが発表したプチローソンでの売れ筋商品によると、売上高ベスト10のうち5品がナッツや機能性表示食品のチョコレートなど「健康系商品」となった。
プチローソンでも、健康志向の高まりをうけた「健康系商品」が人気となっているという。
■オフィスファミマ
http://www.family.co.jp/company/officefamima.html
■自販機コンビニ(ASD
http://www.family.co.jp/company/asd.html
■プチローソン
http://www.lawson.co.jp/area/kanto/detail/petit-lawson/
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