すかいらーくホールディングスは5月26日、深夜営業を廃止すると発表した。
7月1日から、すかいらーくグループ全店の営業時間を原則23時30分に変更し、日をまたぐ深夜営業を原則廃止することを決定したもの。
対象店舗数は約2600店で、新型コロナウイルス影響前の閉店時間が23時30分より閉店時間が早い店舗は、その閉店時間とする。施設内に入居する店舗は、施設の営業方針に準ずる。
<深夜営業廃止の告知>

現在、新型コロナウイルスの影響で、人々のライフスタイルは大きく変化している。この新たな生活様式に迅速に対応することが、長期的にビジネスを成長させていく上で最も重要であると考えた。
新型コロナウイルス終息後も、在宅ワークや日常の買い物など、生活の中心がランチやディナータイムへ移行するものと考えており、それに伴い深夜時間帯のニーズは減少すると想定している。
その消費動向の変化を捉え、この先のライフスタイルに適した営業時間の見直しを行っている。
<デリバリーとテイクアウト売上推移>

また、新型コロナウイルスの経験により、今後宅配やテイクアウト需要は拡大し、レストランサービスの品質に対する期待値もますます高まると考えている。
<テイクアウトサイトの登録会員数>

これに対応するため、ランチやディナータイムに人的資源を集中させ、イートイン以外のビジネスの需要拡大への対応とレストランの顧客サービス品質向上を目指す。
厳しい経済環境においても、食とサービスを提供するテーブルサービスレストランが成長する上で欠かせないのは、優秀な人財の採用と定着にある。
すかいらーくでは、女性やシニアの方々も活躍いただける社会の実現こそが、雇用の充実につながり、働きがいを生み、結果、お客に最高の店舗体験を届けられるという考えのもと、深夜営業時間の短縮を通じて職場環境の改善を図っている。また、全従業員のワークライフバランスの充実を推進している。
これまで、すかいらーくの成長を支えてくれた深夜帯の従業員には、引き続きすかいらーくで活躍できるよう、別の時間帯への出勤交渉を行っている。
全都道府県に店舗を展開しており、各地域において宅配やテイクアウトの需要に最大限、対応することで、雇用の創出も図るという。