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ローソン/デリバリーサービス対応を7月末までに2000店舗に拡大

2021年04月27日 15:40 / 経営

ローソンは4月27日、ウーバーイーツ、フードパンダなどデリバリーサービス導入店舗を7月末までに2000店舗に拡大すると発表した。

同日行われたサービス説明会で、吉田泰治・新規事業本部本部長補佐兼新規サービス推進部長が明らかにしたもの。

ローソンは来店が困難な顧客のため、2019年8月ウーバーイーツによる商品配送を都内4店舗で導入。コロナ禍でのニーズ拡大に対応し、2020年8月にウーバーイーツを12都府県1000店舗で採用、11月札幌市と福岡市でフードパンダとの連携も開始した。2021年4月22日現在で28都道府県1562店舗でデリバリーサービスを提供している。

<「wolt」を都内のナチュラルローソン13店舗に導入>
「wolt」を都内のナチュラルローソン13店舗に導入

4月28日からは、フィンランド発おもてなしをコンセプトにサービスを展開しているデリバリーサービス「wolt」を都内のナチュラルローソン13店舗に導入。今後も、顧客利便性を高めるためデリバリーサービス採用店舗を増やし、7月末までに2000店舗、2022年2月期末までには3000店舗体制を目指す。

吉田氏は「食品・日用品など、多種多様な商品を一回の配達でそろえることが可能なコンビニの強みを生かし、デリバリーサービスを拡充。2021年3月は前年同月の60倍の売上規模となった。主に外食店舗などが閉まっている22時以降、住宅街を背後に持つ駅近店舗で利用が多く、日販の2割をデリバリーで売り上げる店舗もある」と説明した。

通常のローソンからの配送では、ファストフード、アルコール、デザートなど約370商品がそろう。

デリバリーサービスを導入した各店で、売上上位は「からあげクン」が独占しているという。多くの地域で「からあげクンレッド」が1位の中、九州では「からあげクン北海道チーズ」が1位。「からあげクン」を除くと北海道は炭酸飲料、東北デザート、北陸・三重・岐阜ビール、北関東・東京も水、神奈川は牛乳、埼玉・千葉レモンサワー、愛知・静岡は水、京都・滋賀・奈良・兵庫デザート、大阪・和歌山も水、中四国・九州ではデザートが上位を占めた。

2021年2月から、ウーバーイーツで都内3店舗では、緊急時のサポートとして49種類の医薬品を取り扱っている。現在、花粉症対応の医薬品などが好調で四半期ごとにラインアップを見直す予定だ。

また、吉田氏は「フードパンダは若年層女性の顧客が多く、デリバリーサービスごとに地域でのシェアも違うため、現在3つのサービスを取り入れており、店舗によってはサービスを併用している」としている。

さらに、5月中旬より、東京都、埼玉県、千葉県の20店舗でウーバーイーツを通じて、テイクアウトしたい商品を予約注文できる持ち帰りサービスも開始する。

取扱商品は、「からあげクン」や「鶏から」などの揚げ物をはじめ、マチカフェ、アルコール、菓子、飲料など約50品。出来立ての揚げ物などは、家庭の夕食需要の取り込みを狙う。

■ナチュラルローソンにおけるWolt のサービス概要
開始日:4月28日
サービス時間:9時~24時
取り扱い商品:約400品目
主な商品:弁当、おにぎり、麺類、フライドフーズ、デザート、ベーカリー、冷凍食品、おつまみ、飲料、酒類、カップ麺、日用品、雑誌など
<Wolt導入店舗>
Wolt導入店舗

■「Wolt」開始後のデリバリーサービス導入店舗:28 都道府県1569店舗
北海道(54店舗)、宮城県(27店舗)、新潟県(6店舗)、栃木県(5店舗)、群馬県(3店舗)、長野県(4店舗)、埼玉県(94店舗)、千葉県(67店舗)、東京都(529店舗)、神奈川県(191店舗)静岡県(10店舗)、愛知県(78店舗)、富山県(8店舗)、石川県(5店舗)、京都府(49店舗)、大阪府(188店舗)、兵庫県(75店舗)、奈良県(1店舗)、和歌山県(4店舗)、岡山県(11店舗)、広島県(24店舗)、香川県(5店舗)、愛媛県(10店舗)、福岡県(80店舗)、熊本県(15店舗)、大分県(12店舗)、宮崎県(7店舗)、鹿児島県(7店舗)
※上記のうち、foodpanda 導入店舗は北海道(3店舗)、福岡県(4店舗)、Wolt導入店舗は東京都(13店舗)
店舗によっては複数のデリバリーサービスを導入。

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