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ロングライフ総菜市場/2016年のPBシェア1位はセブン、4位イオン

2018年02月16日 16:40 / トピックス

TPCマーケティングリサーチは2月16日、ロングライフ総菜市場についての調査結果を発表した。調査によると、2016年度のロングライフ総菜市場は、前年比9.1%増の1861億円となった。

<企業別シェア(PB)>
企業別シェア(PB)

PB企業別では、セブン-イレブン・ジャパンが構成比44.8%の339億円で最大となった。次いで、ローソンが同14.4%の109億円、ファミリーマートが同9.2%の70億円、イオンリテールが同5.7%の43億円、シジシージャパンが同4.4%の33億円と続いている。

伸び率は、ファミリーマートの20.7%を筆頭に、PB各社とも2ケタの大幅増を達成した。

シェアトップのセブン-イレブン・ジャパンは、前年比10.8%増となった。肉や魚などの主菜系商品を電子レンジ対応にして簡便性を高めたことが奏功し、売上の拡大につながっている。

なかでも、ハンバーグは「セブンゴールド金のハンバーグ」の品質をさらに高め、容器を電子レンジ対応に切り替えたことで、13.9%増と大幅に拡大している。

2017年度は、5.9%増の359億円となる見込み。店舗レイアウトの変更によってチルドスペースを大幅に拡大し、ロングライフ総菜の品そろえをさらに強化する方針だ。

ローソンは、19.1%増となった。チルド棚の増設による品揃えの強化や、ロングライフ総菜の夕食利用を提案する新CMの放映、値引きセールの実施といった各種販促活動が奏功し、2ケタ増の売上を達成している。

商品面では、サラダチキンや魚総菜など、健康や即食をキーワードとした商品が好調に推移している。

2017年度は、同13.8%増の124億円となる見通し。夕夜間の販売を強化し、共働き世帯やシニア層の夕食需要を取り込むことで、さらなる成長を目指す。

ファミリーマートは、20.7%増となった。同社では、中食強化の一環としてロングライフ総菜の全面刷新を実施。これまで「ファミリーマートコレクション」で展開してきたパウチ商品の大部分を、より鮮度の高いガス置換包装のトップシール商品に切り替え、「ファミデリカ」として2016年8月に販売を開始している。

同ブランドは、夕食の主菜や副菜、酒のおつまみ、弁当のおかずなどさまざまな食シーンに対応するメニューを展開しており、40代以上の主婦層の利用が増えたことで夕夜間の販売が伸びている。

イオンリテールは、13.2%増となった。同社は、グラタン、韓国総菜、アジアスープを除く13種類のカテゴリーで商品を投入し、ロングライフ総菜の売上拡大を図っている。

ブランドは「トップバリュ」を中心に、上位ラインの「トップバリュセレクト」、低価格訴求の「同ベストプライス」、安心・安全訴求の「同グリーンアイ」を展開している。

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