アスクル 決算/5月期、コロナ特需一巡もBtoB事業堅調で増収増益
2024年07月03日 17:39 / 決算
アスクルが7月3日に発表した2024年5月期決算によると、売上高4716億8200万円(前年同期比5.6%増)、営業利益169億5300万円(16.0%増)、経常利益166億7700万円(15.4%増)、親会社に帰属する当期利益191億3900万円(95.6%増)と、増収増益となった。
BtoB事業の売上高は、前期比で352億7500万円増収の4091億4300万円(9.4%増)。
新型コロナウイルス感染症関連の抗原検査キット、消毒剤等の売上高が減少したもの、日常の生活への回帰等もあり、ペットボトル飲料や日用消耗品等の生活用品が順調に推移、主力商品の価格改定等による購入単価上昇により、売上高は増加した。
前年度末に子会社化したAP67の事業子会社であるフィードなどの業績が通期で寄与し、子会社のアルファパーチェスが業績が順調であったことも、寄与した。
BtoC事業の「LOHACO」の売上高は、前期比で100億1600万円減収の361億6000万円(21.7%減)となり、BtoC事業合計で、前期比で100億2200万円減収の532億3000万円(15.8%減)となった。
売上高は、LINEヤフー(旧Zホールディングス)のコマース事業のコスト最適化によるキャンペーン変更も影響し、期首計画通りの減収だった。BtoBとBtoCの融合により、BtoB事業で取り扱うコストパフォーマンスの高い大容量品などの「LOHACO」での販売や組織・機能の融合によるオペレーションの低コスト化を実施。加えて「LOHACO by ASKUL(LOHACO本店)」と「LOHACO Yahoo!店」の統合による利便性向上など、継続的な営業利益創出のための収益力の強化を進めた。
なお、ロジスティクス事業は、グループ外の物流業務受託の売上高は概ね前期と同水準で推移したが、人件費等の高騰もあり、売上高は85億5800万円(1.6%減)、営業損失1億4600万円(前期は営業損失3億24百万円)と減収損失だった。
次期は、売上高5000億円(6.0%増)、営業利益180億円(6.2%増)、経常利益177億円(6.1%増)、親会社に帰属する当期利益112億円(41.5%減)を見込んでいる。
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