フジ 決算/3~11月営業収益は微増も、販管費の増加が響き2桁減益に
2025年01月09日 17:10 / 決算
フジが1月9日に発表した2025年2月期第3四半期決算によると、営業収益5981億8800万円(前年同期比0.5%増)、営業利益61億2200万円(15.7%減)、経常利益73億8000万円(17.7%減)、親会社に帰属する当期利益31億200万円(38.8%減)となった。
将来に向けた投資としてのスクラップ&ビルドや既存店の活性化を実施し、施設保全に向けた修繕などを積極的に実行したことで、販売費及び一般管理費が1777億2100円(6.2%増)と増えたことで、2桁減益となった。
業態別で見ると、スーパーマーケット(SM)の売上高は1.7%増となった。多様化する消費に対応し価格訴求と価値訴求を展開。価格訴求では、「全力プライス」「毎日が安い」「55プラスポイント」などEDLP(エブリデイ・ロー・プライス)を強化し、対象アイテム数の増加や売り場での露出拡大を実施。価値訴求では、「簡便」「健康」「美容」「贅沢」「環境」をテーマとした付加価値の提供を推進した。
また、既存店舗の活性化では上半期の12店舗に続き、9月にMV(マックスバリュ)佐用店(兵庫県佐用町)、M(マルナカ)旭店(高知市)、MV柳井店(山口県柳井市)、MV加古川西店(兵庫県加古川市)、10月にMV龍野店(兵庫県たつの市)、Mパワーシティ善通寺店(香川県善通寺市)、11月にMV世羅店(広島県世羅町)、FG(フジグラン)北島(徳島県北島町)、Mサンポート店(高松市)、MV山崎店(兵庫県宍粟市)、M土居田店(松山市)の11店舗で実施し、スクラップ&ビルドでは11月にM洲本物部店(兵庫県洲本市)、M志度店(香川県さぬき市)の2店舗を開店した。
ディスカウントストア(DS)の売上高は1.8%減となった。安さの実現に向け、プライベートブランド(トップバリュベストプライス、イオンDS専用プライベートブランド)の販売強化のほか、一括仕入れによるコスト引き下げなどEDLPを推進。既存店の活性化では、上半期の2店舗に続き9月にB(ザ・ビッグ)奥田南店(岡山市)で実施。一方、4月にB防府東店(山口県防府市)を業態変更のため閉店し、8月からB焼山店(広島県呉市)が活性化に向けて休業中。
ノンストアの取り組みは、移動スーパーの販路を拡大。11月にM矢掛店(岡山県矢掛町)で新たに運行を開始し、86店舗、車両台数136台、729ルートで展開。売上高は16.4%増となった。
通期は、営業収益8100億円(1.1%増)、営業利益155億円(2.6%増)、経常利益177億円(1.9%増)、親会社に帰属する当期利益80億円(7.6%増)を見込んでいる。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。