ユニクロ/温室効果ガス排出量削減目標を引き上げ、20%→30%に

2025年11月19日 16:54 / 経営

ファーストリテイリングは11月19日、サプライチェーンにおける温室効果ガス排出量について、2030年度の削減目標の引き上げを発表した。

<柳井康治氏>
柳井康治氏

ユニクロ・ジーユーの原材料生産・素材生産・縫製に対する温室効果ガス排出量について、2030年までに2019年8月期比で20%削減という目標を掲げていた。

これに対し、2024年8月期までに18.6%削減した。そこで当初の目標を前倒しで達成できる見込みとなったため、2030年8月期までの削減目標を30%に引き上げる。

同日開かれた「LifeWear=新しい産業」説明会で、取締役グループ上席執行役員の柳井康治氏は温室効果ガス排出量の削減の取り組みについて次のように説明した。

「進捗は比較的順調に進んでいる。その成果もあって目標を引き上げることができた。課題は、事業が成長して生産量が増えていく中でどのように達成していくか」

そうした中で、新目標の達成に向けて具体的に以下のような施策を行う。

  1. 工場での石炭使用量を2019年度比で約90%削減
  2. 工場が使用するエネルギーの70%以上を再生可能エネルギーへ切り替え
  3. 工場のエネルギー効率を2019年度比で50%以上改善
  4. リサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材の使用割合約50%

<新田幸弘氏>
新田幸弘氏

上記のうち4番目の施策について、グループ執行役員の新田幸弘氏によると、リサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材の使用比率は2025年8月期で、全使用素材では19.4%だが、ポリエステルに限れば46.4%まで進んでいるという。

その一方で、原材料に関してはリサイクルやCO2削減が難しい面があることを踏まえて、次のように述べた。

「さまざまなイノベーションやテクノロジーを持つ会社と取り組みを進めていくことが大事になる」(新田氏)

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