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バーバリー・グループの2017年3月期第1四半期決算のリテール売上高(調整後)は、前年並みの4億2300万ポンドとなった。
既存店売上高は前年同期比3%減となった一方で、新規店舗スペースの純増は3%のプラス寄与となった。
既存店売上高は、全地域において1ケタ台前半の減少となった。アジア太平洋地域では、香港の既存店売上高は前四半期(第4四半期)から多少改善されたものの、引き続き2ケタ台の減少となった。
中国本土では、同国最大の市場である北京の店舗ポートフォリオの拡充を受け、既存店売上高は前年同期比で概ね横ばいだった。
日本では、旅行客数が減少したものの、国内顧客からの売上が増加したことにより、一部相殺された。香港とマカオを除く同地域の第1四半期の既存店売上高はプラス成長となった。
欧州、中東、インド、アフリカ(EMEIA)では、同地域内最大の市場である英国で、当四半期の最終週に改善が見られ、既存店売上高は1ケタ台半ばのプラス成長を達成した。
欧州大陸では、特にフランスとイタリアにおけるラグジュアリー・トラベル・リテール顧客(富裕層旅行客)からの売上が2ケタ台の減少となり、依然として低迷しているものの、全主要市場において国内顧客からの売上が増加したことにより、一部相殺された。
アメリカ地域では、国内顧客の需要が依然として不安定であり、ラグジュアリー・トラベル・リテール顧客からの売上も引き続き2ケタ台の減少となった。
2017年のライセンス売上高合計は、主に日本におけるライセンス契約の終了により、恒常為替レートで約2000万ポンド減(2016年度:4200万ポンド)になると予想する。
デジタル部門では、全地域で予想を上回るパフォーマンスを継続し、堅調に成長した。モバイルがその成長をけん引しており、四半期末時点でモバイルからのウェブサイトへのトラフィックは全体の60%近くを占めた。
シングルプール(single pool)の在庫管理モデルもさらに展開しており、現在は世界中の約90店が採用し、全てのオンライン市場において在庫状況が改善された。
商品別にみると、メインラインのファッションでは継続品に比べ新作が特に好調となり、商品の革新性と新規性に対して、顧客のポジティブな反応が見られた。
ランウェイで発表されたリュックサックにけん引され、バッグも相対的に好調となり、カシミア・トレンチコートと新作のメンズウェアを含むライトウェイト(軽量)アウターウェアも好調だった。
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