ローソン 決算/3~8月事業利益は過去最高の548億円、既存店売上高3.1%増
2024年10月11日 17:43 / 決算
ローソンが10月11日発表した2025年2月期第四半期連結決算によると、営業収益5721億2600万円(4.9%増)、事業利益は548億6700万円(前年同期比3.4%増)、当期利益は349億8000万円(8.0%増)となった。
チェーン全店売上高は1兆4437億5500万円(5.4%増)、全店平均日販57万3000円(前年同期は55万1000円)、8月末の国内店舗数は1万4636店舗となっている。
チェーン全店売上高、営業収益、事業利益、当期利益のすべてが過去最高を更新した。
同日行われた決算説明会で竹増貞信社長は、「加盟店とともにハピろー!などの販促、店舗改装、商品開発を継続して取り組み、既存店売上高は前年同期比3.1%増、客数1.5%増、客単価1.5%増となり、増収増益を実現した。われわれはFC事業で加盟店オーナーと長期で、団体戦でともに経営している。顧客の変化に合わせ、既存店投資や商品、販促に地道に取り組んだ結果がこの数値となっている。加盟店利益も日販の伸長に加え、適切なコスト管理で増加し続けている」と述べた。
商品では米飯・調理麺、飲料は2019年度並みだが、デザート、デリカ・日配・冷凍食品、無印良品など日雑品は好調に伸長している。
また、海外事業は中国店舗数増加、コストコントロールにより増益だった。
成城石井事業は、既存店売上高4.9%増と好調に推移し、増益。大型メディア施策などで客数が増加、青果・精肉・鮮魚などが売り上げをけん引した。
エンターテインメント事業は、大型案件が少なくチケット取扱高は低調だったが、グッズ販売など物販がカバーし前年並みだった。
竹増社長は「中計チャレンジ2025から次の50年に向け、加盟店と共にお客様のために便利を磨き続ける。今年はDX施策として、7月に新発注システムを全店に導入した。従来の需要予測に、加盟店利益を最大化するための売り切りモデルを合わせたことで、着実に加盟店の利益が上がっており、このシステムは将来的には日販を10%程度推し上げるポテンシャルがあると考えている」と話している。
取材・執筆 鹿野島智子
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