紀伊国屋書店/フィリピンに初進出、地元書店チェーンと提携し日本語書籍販売
2022年10月21日 13:00 / 海外
紀伊国屋書店は11月18日、フィリピンを代表する書店チェーンであるFully Bookedと提携し、マニラで日本語書籍の販売を開始する。紀伊國屋書店のフィリピンへの出店は初めてで、紀伊国屋書店の海外店舗がある国は11カ国となる。
Fully Bookedは、2003年にマニラ中心部のロックウェルに最初の店舗をオープンし、現在ではフィリピン全土に30店舗を展開している。書籍を中心とした書店チェーンではフィリピン最大規模となる。英文書を中心にあらゆるジャンルの本を幅広く取り揃え、フィリピン中の読書家に愛されている。今回、Fully Booked本店、MITSUKOSHI BGC店で、日本語書籍を販売する。
紀伊国屋書店の海外店は、現地在住の日本人だけでなく、広い読書ニーズに応える「現地密着」の書店として読書文化の向上に寄与すること、日本発のコンテンツやサービスの提供を通じて日本の文化の発信基地となること、さまざまな文化の交差点として言語や民族を越えた人々の相互理解に寄与すること、という3つの基本理念のもとに運営している。現在、各国において「BOOKS Kinokuniya」は、広く認知され、本を愛する現地採用の社員が中心となって品揃え、サービスの向上に努めている。
フィリピンの面積は日本の約8割で総人口は約1億人。2021年の経済成長率は5.7%、2022年は6.5~7.5%と予測されており、益々の発展が期待されている。フィリピンでは日本のポップカルチャー、特にアニメやゲームなどが若年層を中心に人気を博している。日本の有名アパレルメーカーや人気ラーメン店、コンビニなどが続々とフィリピンに進出している。豊富な労働力と英語が公用語という利点を持つフィリピンに対し、日本企業の熱い視線が集まっている。
このような状況を背景に、紀伊九人屋書店はフィリピンの大手書店チェーンのFully Bookedと業務提携し、地元のお客向けに日本語書籍の販売を開始する。漫画、ファッション、イラスト、児童書、日本語テキストなど日本語書籍2万冊を取り揃えて、マニラ中心部の2店において販売する。
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