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イオン北海道/3~5月衣料品低調・人件費増で営業利益52.2%減

2020年07月08日 10:22 / 決算

イオン北海道が7月8日に発表した2021年2月期第1四半期決算によると、売上高771億4100万円(前年同期比66.6%増)、営業利益8億8500万円(52.2%減)、経常利益8億6400万円(52.3%減)、四半期純利益11億4300万円(6.4%減)となった。

経営統合により、全体の売上高は771億4100万円(前年同期比66.6%増)と増収になったが、承継含む既存店前年同期比では2.3%減となっている。

食品部門の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響から在宅需要等の効果もあり、前年同期比約2.2倍(承継含む既存店前年同期比4.3%増)と伸長した。

しかし、社会催事の自粛・中止などの影響により、特に衣料品部門への影響が大きく、売上高が前年同期比39.8%減(承継含む既存店前年同期比40.2%減)と苦戦し、営業総利益は売上高同様経営統合による増加があったものの、衣料品部門の売上総利益の減少及びテナント収入の減少により、231億2900万円(前年同期比32.6%増)となった。

販売費及び一般管理費は、上昇基調にある人件費の増加、新店や活性化など計画投資を実施した一方、新型コロナウイルス感染症の影響による出張旅費やチラシ費の削減などにより、前年同期比42.6%増。その結果、営業利益、経常利益、四半期純利益はいずれも減益だった。

四半期純利益は、年金制度改定に関連して特別利益9億1700万円、経営統合や店舗休業に伴い特別損失6億9800万円を計上している。

店舗面では、統合によるシナジー効果を創出すべく、新規出店や店舗活性化、食のSPA化を推進するため新たに設置した「食品商品開発部」による商品開発などに取り組んだ。

販売に関する取り組みでは、ディスカウント業態1店舗(3月、ザ・ビッグアモール店、旭川市)と小型スーパー業態2店舗(3月、まいばすけっと北13条西3丁目店、4月、まいばすけっと北23条西6丁目店、いずれも札幌市)を新規出店した。

既存店の活性化では、4月、「マックスバリュ北店」(札幌市)を、商圏特性に応じた品揃えを実現するとともに設備の一新を行い、装いを新たにした。

インターネット販売事業においては、売上高前年同期比53.4%増と大きく伸長。このうち、ネットスーパーでは、新型コロナウイルス感染症が拡大したことでネットスーパーの需要が高まり、受注拡大に対応するためデジタルピッキングシステムの機能改善を実施するなどし、売上高前年同期比41.7%増と伸びている。

通期は、売上高3200億円(72.1%増)、営業利益70億円(13.7%減)、経常利益70億円(12.9%減)、四半期純利益44億円(13.6%増)を見込んでいる。

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