近鉄百貨店 決算/3~5月、円安効果で訪日客増加し増収増益
2024年07月12日 15:28 / 決算
近鉄百貨店が7月11日に発表した2025年2月期第1四半期決算は、売上高276億2200万円(前年同期比4.0%増)、営業利益10億1000万円(320.9%増)、経常利益9億5400万円(587.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益7億8900万円(339.3%増)となった。
百貨店業の売上高は223億5900万円(3.4%増)、営業利益8億6500万円(588.2%増)だった。円安効果などにより訪日客が増加し、免税売上が特選洋品を中心に好調で2倍以上となった。また、3月7日にあべのハルカス開業10周年を迎えた、あべのハルカス近鉄本店において、10周年を記念した「花咲く生誕祭アニバーサリーフェア」を開催し、限定商品の展開や特別なイベントを全館で開催した。
さらに、収益力向上のため強化しているフランチャイズ事業において、本店の「あべのハルカスダイニング」12階に、レストラン事業の4業種目となる「24世紀ラーメンあべのハルカス店」を3月2日にオープンした。「人類みな麺類」の“近未来ブランド”として、ここだけでしか体験できない価値を提供している。
そのほか、北欧・デンマークのライフスタイルを体感できるベーカリーカフェ&ショップ「KAFFE OTTE(カフェ オッテ)」を4月17日にオープンした。今回のオープンにより、近鉄百貨店のフランチャイズ事業は25業種となった。
中期経営計画に掲げる「あべの・天王寺エリア『ハルカスタウン』の魅力最大化」の取組みとして、本店ウイング館2階に「KAFFE OTTE」をオープンしたことにより、本店2階は食、雑貨、アパレル、カフェなどが混在する「スクランブルMD」フロアとなった。買い物をするだけでなく、顧客に特別な空間を過ごしてもらう新たな価値を提案する施策を展開するという。
通期は、売上高1160億円(2.2%増)、営業利益57億円(46.0%増)、経常利益54億円(39.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益34億円(22.4%増)の見通し。
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