コメリ 決算/4~6月は天候安定、主力の農業向け好調で増収増益

2024年07月24日 15:22 / 決算

コメリが7月23日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、営業収益1074億4900万円(前年同期比3.2%増)、営業利益94億6200万円(12.1%増)、経常利益96億5900万円(15.0%増)、親会社に帰属する当期利益65億6200万円(16.1%増)となった。

コメリ

期間を通じて天候が安定したことにより、主力カテゴリーである大袋肥料・農薬・刈払機等の農業者向けの商品や野菜苗・種など家庭菜園商品の販売が堅調に推移した。また、全国的に梅雨入りが遅れ、5月・6月共に気温が高い日が続いたことで、エアコン・遮光用品や夏物作業衣料等の販売が好調に推移した。

プロの建設業者が頻繁に利用する、セメント・電材等の消耗品も堅調に推移した。PB商品の販売では、円安による仕入価格の上昇、物流コストの上昇などの影響を受けたが、「暮らしを守り・育てる商品開発」に努めることで売上・利益拡大に貢献した。

PB商品の売上高構成比率は、ホームセンター開業以来初めて50%に達し、標準化された1200を超える店舗、物流・情報システムを通して、国内外のメーカーとの商品開発を推進したことで、50.3%(0.4%増)となった。

カー用品ブランド「CRUZARD(クルザード)」やレジャー用品ブランド「Natural Season(ナチュラルシーズン)」は、ソーシャルメディアも絡めた重点販売を実施した結果、客層が拡大し販売も好調に推移した。

イーコマース事業の売上高は16.9%増と好調だった。エアコン・刈払機等の大型商品を中心に販売を伸ばし、売上高比率は6.0%(0.7%増)と高めることができた。1200を超える店舗数を活かし、店頭受取比率80%に達するBOPIS(Buy Online Pick up In Store)の取り組みを行い、「店舗・ネット・アプリ」と連携したキャンペーン等の販売促進に努めた。

セルフレジの導入では、大型店を中心に82店舗に設置し、1店舗あたりの設置台数は平均6台となった。セルフレジの導入やキャッシュレス比率向上によるレジ決済の迅速化により、お客のレジでの待機時間の削減をするとともに、従業員の接客のための時間の捻出にも努めた。従業員のマイスター資格取得推進と合わせて、接客力・提案力の向上を図った。全店に導入したデジタルサイネージでは、タイムリーな販促や商品・サービスの情報提供に努めた。

通期は、営業収益3880億円(4.7%増)、営業利益243億円(10.0%増)、経常利益245億円(10.3%増)、親会社に帰属する当期利益152億円(10.8%増)を見込んでいる。

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