日本調剤 決算/4~6月営業赤字2億3600万円、川内工場の出荷停止響く

2024年08月01日 11:54 / 決算

日本調剤が7月31日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高864億3300万円(前年同期比5.6%増)、営業損失2億3600万円(前期は15億9600万円の利益)、経常利益8500万円(94.7%減)、親会社に帰属する当期損失1億4000万円(前期は6億5900万円の利益)となった。

日本調剤

売り上げ面は、調剤薬局事業における処方箋枚数の増加で増収だった。

一方、利益面では医薬品製造販売事業において、グループ会社の長生堂製薬にて製造管理上の不備が発生した影響で、大幅な減益を計上した。

調剤薬局事業の売上高は766億4300万円(6.0%増)、営業利益17億2900万円(40.5%減)。

前年度の出店効果による処方箋枚数の増加があったが、昨今の物価上昇などを踏まえ給与水準の引き上げを行った結果、売上原価および販売管理費が増加し、増収減益だった。

また、価格均一OTC医薬品ブランド「5COINS PHARMA」は、ステロイド外用剤などの4品目を新たにラインアップに追加し、2024年6月末時点において全23品目を展開している。

2024年4月から、アイリスファーマが運営する薬局での取り扱いが拡大され、全63店舗で販売している。

6月末時点での総店舗数は、7店舗の新規出店、2店舗の閉店を行い、計741店舗となった。

医薬品製造販売事業の売上高は99億4500万円(5.6%減)、営業損失4億6100万円(前年同期は1億2600万円の利益)。

2024年4月に長生堂製薬の川内工場において製造管理上の不備が発覚し、同工場で製造された製品の出荷を停止した影響により減収減益となっている。

2024年7月からは、同工場で製造された製品において製造販売業者によって品質等に問題がないことが確認された製品は、出荷を順次再開しておいる。

2024年6月末時点での販売品目数は、販売品目の見直しを進めた結果492品目(一般用医薬品1品目を含む)。自社製造品比率は47.6%と、2020年3月期以降順調に拡大している。

通期は、売上高3738億円(9.8%増)、営業利益64億円(30.0%減)、経常利益65億円(31.1%減)、親会社に帰属する当期利益37億円(44.9%増)を見込んでいる。

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