サミット 決算/4~9月営業利益20.6%減、人件費など増加

2024年11月06日 15:56 / 決算

サミットが11月6日発表した2025年3月期第2四半期の決算によると、営業収益1795億6600万円(前期比4.8%増)、売上高1717億8100万円(4.8%増)、営業利益25億8200万円(20.6%減)、経常利益23億1300万円(27.1%減)、当期純利益15億3800万円(30.4%減)となった。

<服部哲也社長>

売上高が、中間期としては過去最高を更新している。一方、人件費やサーバーのクラウド移行に関するシステム保守などで販管費が増加。経費を売上総利益に吸収しきれなかったという。

既存店売上高は3.9%増、客数2.1%増、客単価1.7%増(1点単価3.5%増、買い上げ点数1.8%減)だった。

カテゴリー別売上高は、生鮮食品計4.9%増、総菜・ベーカリー計2.6%増、加工食品・菓子などその他食品計5.6%増、家庭用品・衣料品他計1.8%増。

同日行われた中間決算の記者会見で、服部哲也社長は「売上総利益で人件費をまかなえなかった原因は、上期に部門ごとで仕入れ・売価の付け方・販促の見直しなど、過去の延長線上に無いことをチャレンジしたこと。上期に結果が出なかったが、試行錯誤の結果、軌道に乗りつつある部門もあるため、通期の見込みは変えていない。現在の取組で、数字をどこまで取り戻せるか挑戦する。

好調な他社と比べて、出店が少ない中で、ほぼ既存店だけで増収を続けられた。それほど悲観的ではない。利益の中身をどうコントロールするか上手くいってないことが問題。年末商戦に向けて、売上だけでなく粗利の見立てを週ごとに確認しながら、臨機応変に手を打っていく」と述べた。

今期は、発注サイクルの見直し、グロサリーの自動発注の導入、AI値引き、総菜の値引き・製造計画の見直しなどに着手した。トラックの台数・便数を減らしたりするなど、物流の効率化にも取り組んでいる。

また、店舗面では、6月に「西小山店」(東京都品川区)を建物の建て替えのため一時閉店。9月に「エミテラス所沢店」(埼玉県所沢市)を新規出店した。

オープンして1カ月が経過した「エミテラス所沢店」の進捗について、服部社長は「計画よりも好調に推移した。中でも、生鮮・総菜・ベーカリーの売上構成比が50%を超え、かなり顧客から支持されている。サミットカードの会員数も増えた。顧客を分析しているが、遠くから来る人・足元どちらも獲得できるように今後も取り組んでいく」と語った。

通期は、営業収益3700億円(6.0%増)、売上高3540億円(6.0%増)、営業利益93億円(54.9%増)、経常利益94億円(54.1%増)、当期純利益59億円(44.8%増)を見込んでいる。

取材・執筆 古川勝平

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