ニトリ/百貨店への出店を本格化、都市型フォーマットを確立
2017年03月15日 19:37 / 流通最前線トレンド&マーケティング
タカシマヤタイムズスクエア店は、客数が平日で1万5000人、土日は2万5000人~3万人が来店し、想定を大きく上回っている。郊外型店舗では1万人のお客が来店する店舗はない。
ニトリのオープン当初は、タカシマヤタイムズスクエア全体の客数も前年同期比で15%増となり、現在でも約12%増の客数で推移しているという。
似鳥会長は「地方を含め多くの百貨店さんから出店して欲しいという声があるが、百貨店は各ターミナル駅に複数存在している。まずお声がけいただけた百貨店さんとよく話し合って出店していきたい」と語る。
東武池袋店の従業員数は212人で、本社を併設する郊外型店舗の赤羽店よりも多く、ニトリの中で最も従業員を配置した店舗となった。
東武百貨店池袋本店は、1日の乗降客数が世界3位で262万人の池袋駅に直結しているため、タカシマヤタイムズスクエア店と同様に、1万人を超える来店を予想している。商品補充頻度も高くなるため、売上予測に見合った人員を配置した。
都心型店舗は、郊外型店舗よりも客数が多くなるが、賃料やパート・アルバイトの採用コストが高いため、店舗段階の利益率は郊外型店舗を下回るという。
似鳥会長は「都心型店舗は、目標の50%以上売る店もあるが、利益率は地方店よりは低い。ただ、都心部では車を持たないライフスタイルの人が多く、電車で生活をするこれまでニトリを利用していなかったお客が取り込める。今後も都心部出店を積極的に進めていきたい」と語った。
■ニトリホールディングス
http://www.nitorihd.co.jp/
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。