セブンイレブン/「お店で揚げたカレーパン」がギネス世界記録認定
2024年08月01日 17:25 / 商品
セブン‐イレブン・ジャパンは8月1日、同社の商品「お店で揚げたカレーパン」(税別149円)が、ギネス世界記録認定を受けたことを発表し、公式認定証の贈呈式を開催した。
セブン‐イレブン店内のカウンターで販売中の「お店で揚げたカレーパン」について、2023年1月~12月の累計販売数が7698万7667個を記録したことで、2024年7月16日に「最も販売されている揚げたてカレーパンブランド」として、ギネス世界記録に認定された。セブン‐イレブンでギネス世界記録に認定された商品は、今回のカレーパンが初めて。
「お店で揚げたカレーパン」は、2021年6月より、東京都・神奈川県と東海エリアの一部店舗で販売を開始。2022年12月に全国拡大した。工場で30種類以上のスパイスをブレンドして煮込んだカレールウをパンに包み、全国の店舗に配送している。店内のフライヤーで揚げてから提供しており、サクサクとした食感と出来たての美味しさが特徴。最も多く購入しているのは40代男性で、同世代の女性や若年層にも良く売れているという。
矢島弘樹 オペレーション本部 副本部長は「カレーパンは一日に良く売れる商品だが、セブンの主力商品であるおにぎりやコーヒーを目的買いする人が多いのに対して、カレーパンは衝動買いする人が多い。今回のギネス世界記録認定を受け、商品をより広く知ってもらう機会にしたい」と述べた。
米田昭彦 FF・冷凍食品部 シニアマーチャンダイザーは「揚げたての美味しいカレーパンを作るため、武蔵野フーズさんと共同でトライ&エラーを重ねてきた。スパイスの香りが飛んでしまうことが開発時の課題で、ただ味を濃くすれば良いわけでもない。そこでインフラを整備し、製パン・加熱・冷凍の3つの設備を最初に導入できた工場がカムス第2工場(埼玉県比企郡)だ。
野菜や肉を工場でしっかり煮込み、そこにスパイスを適切なタイミングで投入していく。出来上がったフィリングをパンに詰めて加熱することで、一旦冷凍する。これが美味しさを閉じ込めるポイントだ。店で揚げることで、サクサクの食感を実現し、一口目にスパイスが香るようにしている」と説明する。
同日、メディア向けにカレーパンの製造工程も公開された。武蔵野フーズ カムス第2工場では主にパンを中心に製造している。揚げ物製品はカレーパンのみ。
カレーパンの煮込み工程では、一度に約180kgのフィリングを作る。カレーパン約1000個分の計算だという。
出来上がったフィリングを生地の上に乗せていく。
風味が飛ばないうちに、生地に具が詰められ、自動でパン粉が降りかかる。
その後、約1時間ほど寝かせてからパンの加熱処理に入る。加熱処理は企業秘密とのこと。
パンを熱した後、ベルトコンベアで冷却機まで送られる。冷凍することで美味しさを閉じ込めるという。
そして、冷凍状態のパンが袋に梱包され、全国の店舗に配送される。
同社によると、「淹れたて」「焼きたて」「揚げたて」などの「出来たて」に対するニーズが高まっているという。これに応えるため、ペーパードリップで一杯ずつ抽出する「セブンカフェ」や、専用マシンで提供している新鮮な味わいの「セブンカフェ スムージー」などで、出来たてのワクワク感・特別感を顧客に提供していく。
また、今回の認定に合わせてセールも実施する。8月7日~11日の5日間、「お店で揚げたカレーパン各種税抜29円引きセール」を行うことで、より多くの顧客に揚げたて商品の周知を図る。
今後の展開について、米田MDは「揚げたての美味しさということで、揚げパンにも取り組んでいきたい。今テストをしている最中だ。インフラが整ってきたため、これからさまざまな商品を展開していく。今年度には発表できる予定だ」と述べた。
取材・執筆 古川勝平
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