イオンモール/目標来館者数800万人、広島市に新業態「ジ アウトレット」
2018年04月27日 20:47 / 店舗レポート
イオンモールは4月27日、広島市佐伯区にこれまでの従来型モールとは全く異なる地域創生型商業施設「THE OUTLETS(ジアウトレット)」の1号店として、「THE OUTLETS HIROSHIMA(ジ アウトレット ヒロシマ)」をオープンした。
敷地面積約26万8,000m2、延床面積約7万2,000m2、総賃貸面積約5万3,000m2で、約200店を集積した。通年稼働時の目標年間来館者数は800万人を計画する。
広域商圏は、車で110分圏と国内外観光客を、1次商圏は、広島市内の120万人を想定する。
ジ アウトレットは、本格アウトレットを中心に、シネマやグルメなどのエンターテインメント、広島を代表する食の編集ゾーンなど地域に焦点を当てた専門店を組み合わせた新業態。
イオングループとしては、2011年4月にイオンリテールが開発したイオン初のアウトレット業態「イオンレイクタウン アウトレット」をオープンしている。
イオンモールは現在、イオンレイクタウンアウトレットのプロパティマネジメントをイオンリテールから受託して運営しているが、開発当初からアウトレット業態を開発するのは、初めての取り組みとなる。
中村彰文ゼネラルマネージャーは、「イオンモールとして、初めてアウトレット業態に挑戦した施設で、エンターテインメントや地域との出会いといった要素を組み合わせることで、他の大型商業施設にはない商業施設を開発した。是非、施設に足を運んでいただき、見て、感じて、楽しんでもらいたい」と語る。
丘陵地帯を開発した施設で、2階はオープンモール型の本格アウトレットで、広島初出店117店を含む中四国臍帯級となる127店のアウトレット店舗がオープンする。
アウトレットフロアの入口は、2階部分に相当する平面駐車場に設置し、白を基調とした街並みを再現した。中村ゼネラルマネージャーは、「施設が立地する丘陵地帯を取り囲む、周辺の山並みの緑を意識し、緑の中で映える色として、白を選んだ」と語る。
幅70m、長さ34mのセンターコートに続くエントランスには噴水を設置。週末には、大道芸を実施するなど、来場するだけでも施設を楽しめるエンターテイメントを提供する。
メインエントランスとセンターコートには、「アルマーニ アウトレット」「バリー」「エルメネジルド ゼニア アウトレットストア」「サルバトーレ フェラガモ カンパニーストア」「コーチ」「ケイト・スペード ニューヨーク」などラグジュアリーブランドを配置した。
丘陵地帯という特性を生かし、谷側に1階部分にあたる施設を配置し、2階の商業施設ゾーンを拡大する設計を採用した。
谷側の主通路には、1階に続くエスカレーターを3台設置し、2階アウトレットフロアと1階ライフデザインフロアの回遊性を高めた。
一方で、丘側の主通路には、パラソルを活用したテラス席を用意し、ゆったりとくつろげる空間を提供した。
2階入口右手をファッションとファッション雑貨のゾーンと位置付け、「エイチ・アンド・エム」「ウィゴー アウトレット」「トリンプ」「コーエン」など、ショッピングセンター向けのブランドのアウトレットストアを集積した。
2階入口左手は、「ビームス」「ナノ・ユニバース」「ユナイテッドアローズ」「アバハウス」といったセレクトショップ、「ゲス」「ラコステ」「チャンピオン」など、ワンランク上のファッションやファッション雑貨ブランドを集めた。
左手の最後方には、スポーツ&アウトドアとライフスタイルグッズのゾーンを設置した。2020年の東京オリンピック開催に向けて、注目の集まるスポーツ用品やキッチン雑貨や趣味雑貨などの店舗を配置した。
スポーツ&アウトドアゾーンは、ファッションとファッション雑貨ゾーンと異なり、赤を基調とした外観を採用した。
アウトレットゾーンの角と中央には、フード・カフェ業態を配置し、買い物の途中でくつろげる空間を提供する。
センターコートには「ゴディバ」、ファッション、ファッション雑貨ゾーンには「デリフランス」、「スプリングムーン」、スポーツ&アウトドアゾーンには「スターバックス コーヒー」を誘致した。
センターコート中央には、イベントスペースを配置。23日に開かれた内覧会では、出店テナントによるファッションショーが開催された。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。