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阪急阪神、NTTドコモ/梅田「HEP FIVE」でZ世代向け新ファッション体験の実証実験

2022年03月09日 14:00 / IT・システム

阪急阪神不動産、アイテック阪急阪神、NTTドコモは3月10日~4月10日、阪急阪神不動産が運営管理する大阪梅田の商業施設「HEP FIVE」で「バーチャル技術を活用した、リアル店舗とオンラインショップを融合させた新たなファッション体験の実現」に関する実証実験を実施する。

お客の価値観や生活様式は、コロナ禍やテクノロジーの進化に伴い大きく変化しつつあり、ドコモが実施したZ世代を対象としたリサーチによると、購買体験において、偶発的なアイテムとの出会いや友達とのコミュニケーションを重要視していることがわかってきた。実証実験では、これらの背景に基づき、バーチャル技術を用いてリアル店舗とオンラインショップを融合させた各種体験を提供することで、お客の購買体験におけるエンターテインメント性や利便性の向上にどのような効果があるのかを検証する。また、商業施設への送客効果や来館者の購買行動に与える影響についても検証する。

<イベントイメージ>
イベントイメージ

実証実験では、上記期間中「HEP FIVE」にて「TRY ON!NEW STYLE PROJECT」と題したイベントを開催し、ドコモが開発を進めるXRコンテンツ開発ツールや衣装3Dモデル加工技術を活用した実証実験用アプリ「HEPS コーデ」を提供するほか、EC サイト「HEP FIVE ONLINE SHOP」を開設するとともに、HEP FIVE 内に「AR試着体験ゾーン」を設置する。

アプリでは、バーチャル上に再現した「HEP FIVE」で3D化したファッションアイテムのコーデ体験ができ、友人と一緒に会話をしながら複数ブランドのアイテムを組み合わせて、コーディネートを楽しめる。また、ECを利用することで、アプリで紹介するアイテムのほか、「HEP FIVE」に入居するさまざまな人気ショップのアイテムを、24時間いつでもどこからでも購入できる。

さらに、「AR試着体験ゾーン」では、ドコモが開発した3Dバーチャル試着システム「3D Dress-upシステム(スリーディードレスアップシステム)」を活用したデジタルサイネージを設置することでAR試着を楽しむことができる。また、アプリと同様に3D化したファッションアイテムを利用したコーデも体験できる。

<各施策のイメージ>
各施策のイメージ

現在、ドコモは、XR技術や3D技術などのバーチャル技術を活用して、どこからでも実店舗に近い体験をお客に提供することで地域全体を活性化させることを目指している。また、阪急阪神不動産とアイテック阪急阪神は、デジタル空間における新しい体験や、デジタルとリアルの融合に向けた最新技術の利活用を通じ、「購買行動の変化に対応した新しい価値」を持つ魅力ある商業施設づくりを検討している。

阪急阪神不動産、アイテック阪急阪神とドコモは、実証実験を通して、「まちづくり」が抱える課題を解決し、街をより住みやすく活気あふれる場に発展させる「まちづくり」に貢献するという。なお、実証実験は、ドコモがパートナーとともに、人々の生活がより豊かになる技術の価値検証を行う取組み「ライフスタイル共創ラボ」の一環となっている。

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