エキュート秋葉原/ugoの業務DXロボットを接客・案内キャストとして採用
2025年04月03日 16:28 / IT・システム
4月7日に開業する「エキュート秋葉原」(東京都千代田区)は、業務DXロボットの開発を手掛けるugoの「ugo Pro」が接客・案内ロボットとして採用する。
<ugo Proをキャストに採用>
全館キャッシュレス化やセルフレジ・集中レジの導入、ロボットキャストの採用やメタバースでの買物サポートなど最新のテクノロジーを導入。労働力不足を解消しながら、あらゆる利用者がより快適で自由に楽しく買物できる次世代型商業施設を目指している。
今回、警備業界の導入でNo.1シェアを誇るロボット「ugo Pro」が接客・案内キャストとして採用。エキュート秋葉原では、ugo Proに生成AI(大規模言語モデル:LLM)を活用した「案内ロボットソリューション」を搭載することで、訪日外国人を含む幅広い顧客に対し、多言語対応の案内業務や簡単な接客業務を提供していく。
ugoの羽田卓生CSOは「元々は警備用ロボットとして運用している。リテール向きに必要なデータベースを追加し、売場での対話ができるようチューニングした。施設の案内役など、徐々に仕事を増やしている最中だ」と説明する。
駅構内での案内役として採用されている事例は、大阪の「梅田駅」「夢洲駅」、長崎の「新長崎駅」の3カ所。リテールに向けて本格的に売り出すのはこれからだという。
<会話内容・写真を画面に映す>
施設内情報や周辺エリアの観光情報など日頃の案内業務で蓄積されたノウハウやスキルを、Q&Aのナレッジデータとして予めロボットに学習させることができる。
AIはChatGPTをベースにカスタムしたもの。RAG(Retriever-Augmented Generation)と呼ばれるLLMの回答精度を高める技術を用いて構築しており、訪問者からの発話を解析。オリジナルのQ&Aデータベースから最適な回答を自動的に検索し、適切な情報を素早く提供するという。
会話内容をロボットの上部に接続しているデジタルサイネージに映し出す。写真と合わせて店舗を分かりやすく紹介する。
なお、顧客毎に対応すべき内容が異なるため、ロボットとの対話を終えた顧客が目の前を離れるたびに会話内容はリセットされる。直前の利用客とのやり取りが残ったまま会話を続ける事態を防ぐ。ugoに搭載されたカメラ映像の情報から状況を分析し、訪問者に対して臨機応変な対応を可能にした。
エキュート秋葉原での対応言語は、現時点では日本語と英語のみ。今後、対応言語を増やす方針だ。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。