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中央林間東急スクエア/老朽化GMSを行政と連携しSCに一新、目標年商70億円

東京急行電鉄は3月28日、神奈川県大和市の田園都市線中央林間駅前に商業施設「中央林間東急スクエア」をオープンする。

<中央林間東急スクエア>
中央林間東急スクエア

1985年に開業した総合スーパー「東急中央林間ビル(中央林間とうきゅう)」を、施設の老朽化に伴い東急電鉄が運営するショッピングセンターに一新するもの。

東急スクエアは地域に密着した東急電鉄が運営するショッピングセンターで、青葉台、武蔵小杉、みなとみらいなど東急線沿線を中心に展開し、今回が8施設目となる。

全面改装する東急ストアのほか、、駅周辺の多世代のお客が日常使いできるような雑貨や衣料品、サービステナントなどを中心に3フロアに35店をそろえた。目標年商は70億円で、来館者数は商業施設のみで1日1万人程度を想定する。

大和市は2015年に合計特殊出生率が神奈川県内19市の中で1位になるなど、子育て世代が増加しているエリアであり、中でも、中央林間は2015年10月に策定された「中央林間地区街づくりビジョン」において、大和市北部の地域拠点と位置づけられている。

中央林間東急スクエアは、中央林間地区街づくりビジョンのひとつを担うプロジェクトとして、大和市の「中央林間図書館」と「子育て支援施設」(4月1日開業)、「中央林間分室(行政窓口)」(4月2日開業)の3施設がテナントとして入居し、行政と連携して駅ビルを再生した。

<エトモ中央林間>
エトモ中央林間

中央林間駅は、田園都市線の終点駅として、また小田急江ノ島線の乗換駅として、1日あたり約15万人が利用するターミナル駅。

2015年に駅直結の商業施設「エトモ中央林間」を開業して駅前機能の拡充を図っており、中央林間東急スクエアは、エトモ中央林間と連絡橋で直結しており、施設の開業によって、駅前の回遊性が高まり、駅前機能のさらなる拡充を目指す。

<星乃珈琲店と隣接して図書館を設置>
星乃珈琲店と隣接して図書館を設置

リニューアルの最大の特徴は、大和市との連携で、最上階の3階には、星乃珈琲店と隣接する形で中央林間図書館(施設面積740m2)を配置した。

最大で3万冊の書籍を蔵書できる図書館で、開業時は1万7000冊の書籍を用意した。

<図書館の座席>
図書館の座席

大和市は都市部に電車通勤する人や他の都市から転入してきた人が多いことから、ビジネスパーソン向けの新書や文庫を多くしたほか、書籍の40%を広く暮らしに関わる書籍とした。

図書館の運営は、指定管理者として、図書館流通センターが行う。

指定管理者制度を導入したことにより、会館時間を東急スクエアと同じ10時~21時までとできたほか、休館日も12月31日、1月1日、ビルの全館休業日とすることができ、民間のノウハウを活用することでより充実した行政サービスを提供するという。

<星乃珈琲店内にも図書館の蔵書を配置>
星乃珈琲店内にも図書館の蔵書を配置

図書館は、商業施設の通路に面した壁や仕切りを設けないことで商業施設と図書館の境をなくし、開放的な空間とすることでお客の立ち寄りやすい図書館を目指した。

貸出し手続き前の図書館の本を自由に星乃珈琲店内に持ち込めるほか、星乃珈琲店内にも、星乃珈琲店のイメージに合わせて選書した閲覧専用の書籍コーナーを設置した。

星乃珈琲店内の書籍は、同じタイトルの書籍を図書館が蔵書しており、図書館で借りることもできる。

<星乃珈琲店前の図書館の座席>
星乃珈琲店前の図書館の座席

店舗では、テイクアウト用のドリンクを販売しており、図書館にドリンクを持ち込むこともできる。

公共施設が商業施設に整備されると何が便利になるか、どんな楽しい効果がうまれるのか、ひとつの挑戦をするという。

<中央林間分室(行政窓口)>
中央林間分室(行政窓口)

図書館に隣接して、市民課窓口を担う中央林間分室(施設面積150m2)を設置。各種証明書の交付、税金・料金関係の納入、住民異動の届出、戸籍の届出に対応する。

平日の10時~18時30分まで開業することで、仕事帰りの利用にも対応する。

<呼び出しブザー>
呼び出しブザー

また、各種届出の待ち時間に図書館の本を読んだり、コーヒーを飲んだりできるように、呼び出しブザーを用意した。

商業施設内という立地を生かし、行政関連サービスを受ける合間に、商業施設を利用できる工夫をした。

中央林間分室では、年間で6万~6万4000件程度の届出などを想定している。

<子育て支援施設の送迎ステーション>
子育て支援施設の送迎ステーション

図書館に隣接して、大和市の子育て支援施設(施設面積240m2)も配置した。駅前立地の利点を生かし、保護者の出勤時間に合わせて通園バスの到着前の午前7時からと、幼稚園終了後の午後7時まで、子どもを預かる送迎ステーションサービスを提供する。

<託児室>
託児室

そのほか、理由を問わず1日4時間まで、就学前の子どもを預かる「託児室」を配置した。1時間500円で利用できる施設で、買い物や美容院などの保護者のリフレッシュなど、子育てをする家族のライフスタイルをサポートする。

定員は、送迎ステーションが40人、託児室が20人となっている。

子育て支援施設は、保育支援サービスを提供するモード・プランニング・ジャパンが指定管理者として運営する。

子育て支援施設の設備やおもちゃは、知育玩具などを販売する「ボーネルンド」が監修したという。

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