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コンビニ/12月既存店売上、セブン0.4%増、ファミマとローソン前年割れ

2018年01月12日 19:07 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した12月の営業実績によると、既存店売上高はセブン-イレブン前年同月比0.4%増、ファミリーマート0.9%減、ローソン1.0%減、ミニストップ前年並みとなった。

4社とも客数は前年割れとなったが、客単価は上昇した。

客数は、セブン-イレブン1.1%減、ファミリーマート2.2%減、ローソン1.2%減。ミニストップ2.9%減だった。

客単価は、セブン-イレブン1.5%増、ファミリーマート1.3%増、ローソン0.2%増、ミニストップ3.0%増となった。

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■セブン-イレブン(2017年2月期:チェーン全店売上高4兆5156億500万円)
既存店売上高は、前年同月比0.4%増、客数1.1%減、客単価1.5%増。

チェーン全店売上高は3.5%増、店舗数は1万9979店。

同社は2017年10月に、週末に続けて大型台風が日本列島を横断した影響で、2012年7月以降、63か月ぶりに既存店売上高が、前年割れとなっていた。

11月は、前年に実施したプリペイドカードの販売促進の反動で、売上高が0.1%減と微減となっていた。

同社によると、「10月は台風の影響、11月は販促の影響があり、売上高が前年割れとなっており、商品に問題はなかった。12月は気温の低下にともない、おでん、中華まんなどの季節商材が売れたほか、引き続きデイリー商品が好調だった」という。

客数は2017年7月以降、6か月連続で前年割れとなったが、「今後も夜セブンのような、お客様に喜ばれる販促を投入することで、加盟店の販促を支援していきた」と述べた。

客単価は2015年4月以降、33か月連続の増加記録を継続した。

■ファミリーマート(2017年2月期:チェーン全店売上高3兆93億6300万円)
既存店日商0.9%減、客数2.2%減、客単価1.3%増。全店売上高(ファミリーマート・サークルK・サンクス合計)0.3%増。

国内店舗数は、出店42店、ブランド転換123店、閉店57店、純増108店、ファミリーマート1万4387店、サークルK・サンクス2213店、国内計1万7517店。

12月は日常の食卓需要に対応した「お母さん食堂」シリーズの惣菜のほか、パンが好調に推移した。クリスマスが曜日周りに恵まれなかったことから、ケーキ等のクリスマス商材は苦戦を強いられたものの、「ファミチキ」「中華まん」の拡販により、ファスト・フードは堅調に推移した。

タバコ、カード・チケットはそれぞれ前年を若干上回った。ブランド転換については、前期に転換した829店を加え、累計で3135店となり、転換後日商についても引き続き高いベースを持続している。

惣菜は、甘辛だれで煮込んだ牛すじ煮込み」(258円)、惣菜シリーズ「お母さん食堂」のバラエティある品揃えが支持され、惣菜全体で前年をクリアした。

サラダは、ほど良い辛さの「ピリ辛ドレで食べるたっぷり蒸し鶏のサラダ」(398円)の新規消費の貢献もあり、前年実績を上回った。パンは、「さつまいものベイクドドーナツ」(128円)を始め、「FAMIMA BAKERY」シリーズがけん引し、引き続き伸長した。

■ローソン(2017年2月期:チェーン全店売上高2兆1579億5100万円)
既存店売上高1.0%減、客数1.2%減(789人)、客単価0.2%増(619円)。全店売上高は5.0%増の1913億2200万円、平均日販は53万4000円。

12月末時点のローソングループ国内総店舗数は、出店135店、閉店25店、純増110店で1万3803店。うちナチュラルローソンが144店、ローソンストア100が798店。

調理麺カテゴリーの売上は、パスタやホット麺の売上が引き続き好調だったことから、前年を大きく上回った。

デザートカテゴリーの売上は、GODIVA社との共同開発の「Uchi Cafe SWEETS×GODIVA」シリーズが好評だったことなどから、前年を越えた。

ベーカリーカテゴリーの売上は、「ブランパン」シリーズのリニューアルにより販売が好調だったことなどから前年を上回った。

日配食品や冷凍食品の売上は、主に生活全般のニーズに対応する品そろえを継続的に強化していることにより、前年を越えた。

たばこは、加熱式たばこ関連商品の売上が増加したことなどにより、既存店売上高を0.5%程度押し上げる要因となった。

チケット売上は、既存店売上高を0.5%程度押し下げる影響を与えた。

ローソンストア100は、12月度の既存店売上高が0.8%減、客数2.2%減、客単価1.4%増となった。出店、閉店はなかった。

客層拡大に向けた継続的な取り組みとして、3月12日まで冬のサンリオフェアを実施する。

■ミニストップ(2017年2月期:チェーン全店売上高3404億9200万円)
既存店平均売上高は前年同月並みの41万5000円、客数2.9%減(735人)、客単価3.0%増(565円)。全店売上高は0.1%増の41万2000円。

出店9店、閉店4店、期末店舗数は2261店(内れこっず4店、cisca4店)。

CVS部門では、加熱式たばこが好調なたばこや、継続して品揃えを強化している惣菜や食卓パン、サラダなどの分類が好調に推移した。スナックやスイーツ、軽食などの分類も昨年を上回った。

WAONを中心とした販売促進策を実施し、ボーナスポイントを付与するキャンペーンや、チャージキャンペーンなどを展開した。

FF部門は、クリスマスに合わせてセールを実施したチキン類や、年末に1.5倍セールを実施したポテト類の売上が伸長した。11月から開始した店内で手づくりするサンドイッチが売上増加に貢献した。

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