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コンビニ/5月既存店セブン2.6%増、ファミマ4.4%増、ローソン3.0%増

2022年06月10日 14:20 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した5月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブン2.6%増、ファミリーマート4.4%増、ローソン3.0%増、ミニストップ0.9%減となった。

■セブン-イレブン(2022年2月期:チェーン全店売上高4兆9527億円)
既存店売上高は、前年同月比2.6%増、客数1.3%増、客単価1.3%増となった。
チェーン全店売上高3.1%増、店舗数は2万1213店だった。

5月度は、行動規制の緩和をうけ、ゴールデンウィーク期間のほか、月間を通して人出が増加した。おにぎりやソフトドリンクの販売が伸長するなど、人の移動に伴いニーズが高まる商品の販売が回復したことに加え、継続して展開しているフェア対象商品やキャンペーンの好調を背景に、既存店売上、客数、客単価のいずれにおいても前年を上回った。なお、客数については、2022年1月ぶりの前年越えとなった。

■ファミリーマート(2022年2月期:チェーン全店売上高2兆8419億円)
既存店日商は4.4%増、客数5.1%増、客単価0.6%減。全店売上高3.8%増となった。

店舗数は単体では、出店18店、閉店17店、純増1店、合計1万5639店だった。エリアフランチャイズは、沖縄328店、南九州391店、JR九州リテール206店、合計925店で、国内合計1万6564店となった。

3月と4月に続き、5月の既存店日商と客数も、それぞれ4.4%増、5.1%増と前年を上回る好調な実績を達成した。既存店日商に至っては、コロナ前の2019年度並みの実績となり、回復状況がより鮮明に見られる結果となった。主要因としては、大型連休も含めた人流の回復への迅速な対応と、日々の寒暖差の大きさに対応した売場・品揃えの強化が功を奏したことが上げられる。加えて、初めて実施した「ファミペイ」を提示して各種公共料金を支払うと「FamiPayボーナス」が当たる大型キャンペーンも、売上・客数の押し上げに大きく貢献した。

■ローソン(2022年2月期:チェーン全店売上高2兆4427億円)
既存店売上高3.0%増、客数1.8%増、客単価1.2%増。全店売上高4.5%増。
店舗数はグループで、出店13店、閉店16店となり、総店舗数は1万4660店となった。

米飯は、おにぎりの販売が好調。品揃え強化に加え、アプリクーポンやお試し引換券等の施策が奏功した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、引き続き販売が好調だった。また、リニューアルを実施した「海鮮かきあげ丼」が売上をけん引した。調理パンは、TV番組で紹介された「肉肉!こだわり2種のポテトサラダ」などのサンドイッチや、肉の日(毎月29日)で訴求した高単価バーガーなどが好調に推移した。調理麺は、「ちょい麺」シリーズや、冷しそば等の冷し麺カテゴリーの販売が好調だった。カウンターファストフードは、1個増量セールやお試し引換券の施策により「からあげクン」が売上をけん引した。

■ミニストップ(2022年2月期:チェーン全店売上高2929億円)
既存店1店1日当たり平均売上高は0.9%減、客数2.0%減、客単価1.1%増となった。全店売上高は2.3%減だった。
店舗数は、出店0店、閉店27店で、期末店舗数は1931店となった。

外出機会の増加に対応した品揃え強化を図り、コンビニエンスストア部門では、おにぎりや菓子パン、また店内加工ファストフード部門では、串ものやコールドデザートを中心に販売を強化した。コンビニエンスストア部門は、おにぎりのいろむすびシリーズから「いろむすび かき揚げ天むす」や、初夏にかけての旬の食材である静岡県産クラウンメロンを使った「メロンクリームロールパン」「しっとりメロンクリームのロールケーキ」の販売が好調に推移し、おにぎり・菓子パンの売上が前年同月の実績を上回った。

店内加工ファストフード部門は、ジューシーなソーセージをサクサクな生地で包み、ザクザク砂糖をまぶした「ザクザクドッグ」や、ハロハロシリーズの中でも人気があり、昨年一番売れた「ハロハロ果実氷練乳いちご」の販売が好調に推移し、串もの・コールドデザートの売上が前年同月の実績を超えた。

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