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東京地区百貨店/9月売上は13カ月連続プラスの27.0%増

2022年10月26日 10:50 / 月次

日本百貨店協会が10月25日に発表した2022年9月の東京地区百貨店(12社24店)の売上高概況によると、売上高は約1189億円(前年同月比27.0%増)で、13カ月連続のプラスとなった。

<9月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1189億円 27.0%増
総店舗面積 79万3590m2 1.2%減
総従業員数 1万4808人 4.6%減

9月の東京地区は、売上高27.0%増(13カ月連続)、入店客数27.2%増(12カ月連続)と共に二桁増となり、前月に続き前年実績を大きく上回った。前年の緊急事態宣言による営業制限の反動に加え、各社の催事や高額品の好調が売上を牽引した。コロナ前の2019年比では、消費増税前の駆け込み需要があったため、売上高は16.9%減、入店客数は26.2%減だが、特殊要因のない2018年比では0.5%増と復調傾向を強めている。

商品別では、6カ月連続で主要5品目が全てプラスとなった。主力の衣料品(26.0%増/12カ月連続)は、気温低下により婦人服では薄手のニットやジャケット、ジレ等秋物衣料が好調だった他、紳士服ではリモート通勤の解除によりスーツ、ジャケット等ビジネスウェアにも動きが見られた。

身のまわり品(41.2%増/13カ月連続)は、ラグジュアリーブランドが引き続き好調を維持している他、外出機会や旅行ニーズの増加を受け、トラベルバッグ等が好調だった。婦人靴ではブーツにも動きが見られた。雑貨(24.9%増/13カ月連続)は、時計・宝飾品等高額品の増勢が続いている他、化粧品も外出機会の増加を背景に好調に推移した。特に口紅やアイシャドウ等秋のメイクアップアイテムが伸長した。

食料品(24.7%増/13カ月連続)は、手土産需要の継続で菓子が好調に推移し、2019年実績も上回った。惣菜はイエナカ需要がひと段落した半面、出勤の本格化により、通勤者の帰宅前の需要は戻りつつある。

10月16日時点での商況は、前年比約23%増で推移している。コロナ前の2019年比では約23%増と、消費増税の影響もあるが回復基調は続いている。

■東京地区百貨店の8月実績
東京地区百貨店/8月売上は12カ月連続プラスの38.4%増

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