総合スーパー/10月はイオン1.8%増、PPIH2.4%増、ヨーカドー1.9%増
2022年11月30日 14:50 / 月次
流通ニュースがまとめた総合スーパー主要3グループの月次営業情報によると、10月の既存店売上(前年同月比)は、イオンリテール1.8%増、PPIH(国内リテール主要4社)2.4%増、イトーヨーカドー1.9%増となった。
<10月の実績>
社名 | 既存店売上高(前年同月比) | 全店売上高(前年同月比) | |
イオンリテール | 1.8%増 | 3.0%増 | |
PPIH | 2.4%増 | 4.3%増 | |
イトーヨーカ堂 | 1.9%増 | 0.9%増 |
■イオンリテール(2022年2月期:売上高1兆6648億円)
既存店1.8%増、全店3.0%増
総合小売事業のイオンリテールでは、軽量なウールライク素材を使用した「purelastAirWOOLISH(ピュアラストエアウーリッシュ)」などおでかけ需要に対応したレディスコートを前年比1.6倍の品揃えで展開したレディスをはじめ、メンズのカジュアル衣料やトラベル用品などの販売が好調に推移し、衣料の既存店売上高は、前年から約1割伸長した。ハロウィンのパーティー需要を取込むために関連する商品の展開を強化したデリカ、デイリー、農産、グロサリー、畜産部門の販売が好調だった食品は、前年の既存店売上高を上回った。また、化粧品、ビューティ用品、調剤、ペット用品が引き続き好調に推移したヘルス&ビューティケアの既存店売上高が、8カ月連続で前年を超えた。
■PPIH(2021年6月期:売上高1兆7086億円)
・国内リテール主要5社(ドン・キホーテ、長崎屋、UDリテール、橘百貨店、ユニー)
既存店売上2.4%増、客数1.9%減、客単価4.3%増、対象店舗数571店
全店売上高4.3%増、対象店舗606店
ドン・キホーテ、長崎屋、UDリテール、橘百貨店、ユニーの国内リテール5社は、前月、年内最大規模の値上げに備えたまとめ買いが発生しており、10月は反動減が、酒類を中心に発生した。しかし、中旬以降は、少しずつ反動減が解消した事に加えて、客数が増加した事で、国内リテールは、ディスカウント事業がGMS事業のマイナスをカバーして前年を上回った。休日(スポーツの日)1日増の押上げ効果は、0.9ポイント増と見込んでいる。
・ディスカウント事業(ドン・キホーテ、長崎屋、UDリテール、橘百貨店)
既存店売上高3.9%増、客数0.8%減、客単価4.8%増。家電製品2.5%減、日用雑貨品7.8%増、食品1.4%増、時計・ファッション用品7.8%増、スポーツ・レジャー用品7.8%増、対象店舗数443店。全店売上高6.5%増、店舗数472店
ディスカウント事業は、立地、業態、全てのエリアで前年を上回った。また、10月は、家電製品以外のカテゴリーが前年を超えた。継続して、日用消耗品、衛生用品、食品など日常使いする商品から、旅行関連、化粧品、スキンケア、カラコンなどが伸長した。また、ハロウィンの盛り上がりなどによりパーティグッズや衣装、化粧小物などが伸長した。特に、都市部や駅前立地と親和性が高く、月末はクリスマス繁忙期並みの賑わいとなった。休日(スポーツの日)1日増の押上げ効果は、1.0ポイント増と見込んでいる。
・GMS事業(ユニー)
既存店売上高1.4%減、客数4.4%減、客単価3.1%増
衣料品2.8%増、住居関連品4.1%減、食品1.7%減
対象店舗数128店。全店売上高0.9%減、店舗数134店
GMS事業は、食品・生鮮食品のマイナスが前年割れに影響しているが、コロナ前(2019年)を上回った。衣料品は、女性ものを中心に秋冬の季節商品やインナー、マフラー、手袋が伸長した。また、住居関連は、ペット、コスメなどが伸長した。休日(スポーツの日)1日増の押上げ効果は、0.7ポイント増と見込んでいる。
■イトーヨーカ堂(2022年2月期:売上高1兆675億円)
既存店総売上高(SC計)1.9%増、商品売上0.1%増、客数1.2%減、客単価1.3%増、テナント6.0%増
全店総売上計0.9%増、うち商品売上1.2%減、テナント他5.6%増
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