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東京地区百貨店/3月売上は31カ月連続プラスの10.9%増

2024年04月25日 11:10 / 月次

日本百貨店協会が4月25日に発表した3月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1530億円(前年同月比10.9%増)で、31カ月連続のプラスとなった。

<3月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1530億円 10.9%増
総店舗面積 74万2301m2 2.0%増
総従業員数 1万3479人 3.5%減

3月の東京地区は、売上高10.9%増(31カ月連続)、入店客数4.6%増(15カ月連続)と、共に前年実績を上回った。インバウンドと高額商材が好調に推移した他、外商催事や物産展等も売上を牽引した。2019年比でも7.8%増とコロナ前の水準を大きく上回った。

商品別では、主要5品目全てで前年をクリアした。主力の衣料品(8.5%増/30カ月連続)は、気温が上がらず春物は動きが鈍かったが、新生活需要やビジネスウェアの買い替え需要から、紳士、婦人共にスーツやジャケットが好調だった。卒入学のオケージョンは単品でも着回しが効くカットソーやスカート等のアイテムに動きが見られた。身のまわり品(21.0%増/31カ月連続)は、当月もラグジュアリーブランドが牽引する形で増勢が続いている。また新生活需要を背景に財布やバッグを購入する動きが活発化した他、ビジネスシューズも好調だった。

雑貨(20.0%増/31カ月連続)では、化粧品が国内外共に商材を問わず好調に推移し、一部商品では価格改訂前の駆け込みも見られた。美術・宝飾・貴金属は、外商催事やインバウンド需要から24.3%増(10カ月連続)と、先月に続き2割を超える大幅な伸びを示した。食料品(2.6%増/3カ月連続)は、国内外の手土産需要やホワイトデー・ひな祭り等の歳時記需要を背景に、引き続き菓子が好調に推移した。花見商戦は桜の開花遅れが影響し、3月中は弁当・惣菜等が低調だったが、4月に入って平年並みの水準に戻している。

4月17日段階の商況は、前年比9.3%増で推移している。2019年比でも17.7%増とコロナ前を大きく上回るペースで進んでいる。

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