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ヨーク/上質・簡便・DX強化し「ヨークフーズ早稲田店」リニューアル

2021年11月19日 16:00 / 店舗

ヨークは11月20日、東京都新宿区の「ヨークフーズ早稲田店」をリニューアルする。

<ヨークフーズ早稲田店>
ヨークフーズ早稲田店

同社が推進する、首都圏食品戦略における、都市部への出店を進める検証店舗として刷新。首都圏で需要が大きい上質・簡便・健康的な商品を拡充、スマートウオッチとタッチパネルサイネージを連携したカウンター窓口、フルセルフレジの導入といったDXの強化で、都市型フォーマットの確立を目指す。

半径1㎞の基礎商圏内は人口約6万3810人(約3万8020世帯)。店舗周辺は20代~40代の単身世帯が多いエリアだという。

11月19日行われたオンライン説明会で、小松好則取締役常務執行役員 営業本部長は「今後の日本は人口減少・高齢化が進み、人口が多く、可処分所得も高い首都圏を強化していかなくては当社は生き残れない。都市部にあった品ぞろえの検証、人件費の高い地域での省力化など同店でさまざまな実験を行い、都内に10数店舗ある都市型店にも成果を導入していく」と述べた。

早稲田店は、2層(3階建て中、1・2階がヨークフーズ)、かつ店舗面積が653m2という制約がある。カウンターを置くスペースが狭く、常駐させる人員をさけないという課題があった。そこで、デジタルサービスカウンターを導入した。

<デジタルサービスカウンター>
デジタルサービスカウンター

問い合わせにリアルで従業員が接客する業務と3Dアバターで完結できるカウンター業務を区分けした。従業員が対応する場合は腕に装着したスマートウオッチに振動が入り、連携したスマートフォンで一次応答、通知が届いたスタッフが、顧客に対応する。

また、アバターが、タッチパネルで売場・商品・施設などを案内する。2階のレジは10月から全台フルセルフレジに入れ替え、夕方のレジ待ち時間を削減。非接触対応、スペース効率化、省人化にDXを推進した。

<キャッシュレス専用フルセルフレジ>
キャッシュレス専用フルセルフレジ

店舗面積が狭いという問題に対し、新什器の採用で商品を並べられる総尺数を約1.3倍に拡大。これによりアイテム数は約1.2倍置けるようになった。

さらに、商品面では、小松常務は「23区内の共働き世代は可処分所得が高い。早稲田店周辺は20~40代の単身者が多く、18時以降こういった顧客が来店。手軽で量のある商品を好む傾向にある。シニアが午前中に来店し、上質なすしなどを購入するといった時間帯・年齢別の需要に今まで、対応しきれていなかった。今回の改装で、上質なワイン、おつまみ、簡便、健康的な食品を年代・時間帯別に提供するなど工夫した」と説明している。

店内は、短時間で買物ができる利便性を高めたレイアウト設計に一新。「簡便・即食・健康」をキーワードに「サラダコーナー」の売場尺数を改装前の1.5倍、駅横の立地与件を加味し「お酒」コーナーの売場尺数も1.2倍にまで拡大し品ぞろえを充実させた。

<棚段数の多い背高の多段什器を導入>
棚段数の多い背高の多段什器

「お酒」コーナーは、棚段数の多い背高の多段什器で積載効率を上げ、アイテムを拡充した。品出しの補充効率を上げながら、商品が冷えたベストな状態で提供することが可能となり、顧客とスタッフの双方の利便性に配慮した。

店舗面積が狭く作業場を大きくできないという制約から、近郊に設けたサテライトキッチンを活用。自社開発のパンを多数導入し「ベーカリー」コーナーを新設した。「魚惣菜」「ハンドメイドサラダ」といった店内製造と変わらない品質で同社がこだわりを持って開発している商品24アイテムを、顧客ニーズに合わせ時間帯別に提供する体制となっている。

プロセスセンターからのサテライト供給は、今年4月からサラダ・弁当・魚惣菜を西馬込店、石神井公園店で開始しており、5月には都内5店舗に拡大。11月より、ベーカリーの食パン、食事パンなど早稲田店のベーカリー約7割をプロセスセンターから納入するという。

■ヨークフーズ早稲田店
所在地:東京都新宿区早稲田町74
売場面積:653m2
アクセス:東京メトロ東西線「早稲田駅」 神楽坂方面1番出口に隣接
TEL:03-3209-2711
FAX:03-3209-2723
営業時間:10時~23時※都合により変更となる場合あり
従業員数:計53人(社員10人、パートタイマー43人)※8時間換算
商圏人口:約6万3810人(約3万8020世帯)※半径1㎞の基礎商圏内
テナント:ダイソー(均一ショップ)

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