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東京地区百貨店/11月売上は15カ月連続プラスの17.0%増

2022年12月26日 10:30 / 月次

日本百貨店協会が12月23日に発表した2022年11月の東京地区百貨店(12社23店)の売上高概況によると、売上高は約1385億円(前年同月比7.8%増)で、15カ月連続のプラスとなった。

<11月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1385億円 7.8%増
総店舗面積 75万8082m2 5.6%減
総従業員数 1万4693人 4.8%減

11月の東京地区は、売上高は7.8%増(15カ月連続)と前年実績を上回った。引き続き活況な高額消費が売上を牽引した他、水際緩和によるインバウンド売上も復調してきた。コロナ前との比較では、消費増税の反動が残る2019年比では、売上高2.6%減、特殊要因のない2018年比では売上高7.2%減だが、2018年実績を上回る店舗もあり、着実に回復基調は続いている。

商品別では、主要5品目では家庭用品を除く4品目がプラスとなった。主力の衣料品(5.5%増/14カ月連続)は、月後半に気温が高く推移した影響から、ウール素材のコート等、重衣料の動きは鈍かったものの、非ウール素材のコートやジャケット、ブルゾン、ジレ等の軽アウター類や、手袋やマフラー、帽子等の冬小物は堅調だった。

身のまわり品(25.5%増/15カ月連続)は、訪日需要を含め増勢が続くラグジュアリーブランドでは、ブーツやブランドのアイコンバッグ等が好調だった他、旅行需要でスーツケースやトラベルバッグ、カジュアルシューズ等も動いた。雑貨(11.0%増/15カ月連続)は、時計・宝飾で一部価格改訂前の駆け込み需要が見られた。化粧品は、クリスマスコフレ等の限定品やフレグランス商品を中心に堅調に推移した。

食料品(2.0%増/15カ月連続)は、菓子が手土産やお歳暮、自家需要等、ニーズの拡大を受け引き続き好調で、2018年実績も上回った。クリスマスケーキ、おせちの予約は店頭・EC共に比較的堅調に推移している。

12月15日時点での商況は、6.7%増で推移している。2019年比では約2%減で推移しており、コロナ禍前の水準にほぼ並びつつある。

■先月の東京地区百貨店の実績
東京地区百貨店/10月売上は14カ月連続プラスの17.0%増

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