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東京地区百貨店/10月売上は14カ月連続プラスの17.0%増

2022年11月24日 10:20 / 月次

日本百貨店協会が11月24日に発表した2022年10月の東京地区百貨店(12社24店)の売上高概況によると、売上高は約1225億円(前年同月比17.0%増)で、14カ月連続のプラスとなった。

<10月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1225億円 17.0%増
総店舗面積 75万8082m2 5.6%減
総従業員数 1万4748人 5.2%減

10月の東京地区は、売上高17.0%増(14カ月連続)、入店客数10.8%増(13カ月連続)と、前年実績を上回った。外出機会の増加や旅行需要の高まりを受けて、物産催事や会員施策が奏功した他、高額商材の増勢が売上を牽引した。コロナ前との比較では、消費増税の影響があった2019年比では、売上高17.4%増、入店客数18.7%減となり、特殊要因のない2018年比では売上高4.9%減と、着実に回復傾向が続いている。

商品別では、主要5品目では家庭用品を除く4品目がプラスとなった。主力の衣料品(18.4%増/13カ月連続)は、外出機会の増加や気温低下、買い替え需要を背景に、紳士・婦人共にコートやジャケット等アウターが好調だった他、オケージョンニーズでフォーマルにも動きが見られた。

身のまわり品(43.5%増/14カ月連続)は、ラグジュアリーブランドへの需要の強さに変化はなく、国内顧客の旺盛な消費意欲に加え、水際緩和と円安効果でインバウンド需要も復調し始めたことで、2018年実績も上回った。雑貨(14.6%増/14カ月連続)は、時計・宝飾品等で一部価格改訂前の駆け込みも見られた。化粧品はリップやアイメイク等ポイントメイクアイテムが伸長した。

食料品(6.8%増/14カ月連続)は、手土産需要や改装効果等で菓子が二桁増と好調に推移し、2018年実績も上回った。また、人の集まりが増加したことで弁当等惣菜も堅調だった。おせちやクリスマスケーキの予約は順調な滑り出しを見せている。

11月16日時点での商況は、前年比約13%増で推移している。

■東京地区百貨店の9月実績
東京地区百貨店/9月売上は13カ月連続プラスの27.0%増

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