コロナ禍のレジ待ち/並ぶのを諦める「行列長い」57%「社会的距離気になる」65%
2021年08月25日 15:30 / 経営
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アメリカン・エキスプレス・インターナショナルは8月25日、コロナ禍における行列に関する意識調査の結果を発表した。
20代〜60代の一般生活者の男女1000人と、小売店でのレジ業務担当者300人を対象に行ったもの。
調査によると、会計時のコロナ禍の影響として、「これまでより行列を長く感じることがあり、並ぶのを諦めることがある」(57.5%)、「前後の人とのソーシャルディスタンスが気になり、並ぶのを諦めることがある」(65.1%)など、買物意欲が制限されていることがわかったという。
また、65.3%が「タッチ式決済などのキャッシュレス決済に対応している列に移動することがある」としている。生活者の半数近くが「これまでよりもタッチ式決済などキャッシュレス決済が普及してほしい」(47.2%)と答えている。
さらに、感染対策を気にしながらも並ばざるを得ないレジ会計時、一般生活者の半数以上が「後ろに並ぶ人の視線が気になる」(52.9%)と答え、支払いに手間取ると4割が「店員さんの視線が気になる」(43.0%)と答えた。
後ろの人の視線が気になると答えた人にその理由を聞くと、「遅いと思われているんじゃないか(29歳女性)、「後ろの人が『早くしてほしい』とイライラしているように感じる」(46歳女性)など、支払いに手間取ることに対して気を使ってしまう意見が多く寄せられた。
実際、会計時に財布やスマホの準備などで焦った経験を聞くと、6割近くが「焦ったことがある」(56.6%)と答えている。
レジでの会計がストレス・スポットとなりつつある中、コロナ禍により普段の買物での支払い方法が変化したか聞くと、「現金」の利用は「変わらない」(59.3%)または「減った」(38.0%)と答えた人が多くなっている。
一方、利用が増えたのは、「スマホ決済(QRコード/バーコード式)」(56.3%)、「スマホ決済(タッチ式)」(47.2%)、「クレジットカード(タッチ式))」(43.6%)の順となった。
何らかのタッチ式決済を利用しているのは、一般生活者の7割(71.6%)だった。
タッチ式決済を利用する人の中で、コロナ禍で「タッチ式決済の利用が増えた」と答えたのは約4割(38.7%)を占め、中でも20代は47.6%とほぼ半数が「利用が増えた」としている。
アメリカン・エキスプレスのタッチ決済ユーザー(タッチ決済を利用したことがある人)は個人利用、法人利用共に利用者が増えている。コロナ禍が始まった2020年3月を100とした場合の累計ユーザーは、2020年11月に2倍、2021年5月に3倍に達し、7月には個人利用3.3倍、法人利用3.6倍にも利用者数がアップしているという。
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