ウエルシアHD/いなげやグループのウェルパークを84億円で取得
2024年04月19日 10:12 / 経営
ウエルシアホールディングスは4月18日、いなげやグループのウェルパークを完全子会社化すると発表した。
イオン、ウエルシアHD、いなげやは、ウエルシアHDがウェルパーク株式1600万株(84.21%)をいなげやから、300万株(15.79%)をイオンからそれぞれ取得し、ウエルシアの完全子会社とする株式譲渡契約を締結した。
取得価格はウェルパーク株式1900万株にアドバイザリー費用などを含め、84億500万円となる。
今回の契約により、ウェルパークはいなげやの連結子会社から除外される。
ウェルパークは、「健康で豊かな毎日のお役立ち」をコーポレートスローガンに掲げ、関東1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)に合計140店舗(2024年3月時点、うち調剤併設店21店舗、調剤単独店7店舗)を幹線道路沿い、駅前、住宅街の好立地に出店している。
近年は物販店舗の調剤薬局併設化やEC事業の強化、有資格者の採用拡大や接客力向上による「生活サポートドラッグストアの確立」を推進している。2023年3月期の業績は、売上高436億7600万円、営業利益7億7000万円、経常利益8億100万円、当期利益3億200万円。
いなげやは、ドラッグストア業界の環境変化を踏まえると、ウェルパークの企業価値とそこで働く従業員のモチベーションを最大化し、顧客によりよい商品サービスを提供していくためには、ウェルパークをいなげやの子会社としておくよりも、ウェルパークをウエルシアの完全子会社とし、両社の経営資源の活用により、シナジーを発揮していくことが適切であると判断したという。
ウエルシアHDは、少子高齢社会においても人口増加が続く首都圏で強固な経営基盤を有するウェルパークがウエルシアグループに参加することで、同社のマザーマーケットにおけるドミナント化を一段と強化することができ、物流や販促の最適化、プライベートブランド商品の供給などを通じて事業の運営効率を高めたい考え。
また、イオンも、ウエルシアとウェルパークの経営統合によりウエルシアの企業価値をさらに向上させることが可能であると考え、イオンが保有するウェルパーク株式をウエルシアに譲渡することを決定したとしている。
■ウェルパーク
所在地:東京都立川市栄町6-1-1
代表者の役職・氏名:代表取締役 菅野 一郎
事業内容:首都圏にてドラッグストアおよび調剤薬局を展開
資本金:9500万円(2023年12月31日現在)
設立年月日:1990年9月17日
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