ロイヤルHD/3年で外食事業に170億円投資、ロイヤルホストはリロケーションへ
2025年02月18日 14:30 / 経営
ロイヤルホールディングスは、2025年から始まる3カ年の中期経営計画において、合計465億円を投資する。
内訳は外食事業170億円(うち25億円は海外出店)、コントラクト事業40億円、ホテル190億円、食品15億円、マーケティング高度化に向けたデータ分析強化など事業基盤整備に50億円の計画。
新中計では、外食の海外事業・専門店事業、コントラクト事業をロイヤルグループの成長・開発エンジンとして位置づけた。
ロイヤルホスト・てんやを進化し続けるブランドとし、ホテル事業とともに収益基盤を固める。
計画最終年の2027年は売上高1875億円、経常利益100億円を目標に設定。内訳は外食事業売上高800億円(海外75億円)・経常利益50億円(同5億円)、コントラクト事業売上高575億円・経常利益35億円、ホテル事業売上高455億円・経常利益65億円、食品事業売上高130億円・経常利益1億円、その他事業売上高5億円・経常利益9億円。
2024年の実績は売上高1521億円、経常利益73億円。内訳は外食事業売上高630億円(海外3億円)・経常利益32億円(同3億円の経常赤字)、コントラクト事業売上高498億円・経常利益28億円、ホテル事業売上高351億円・経常利益54億円、食品事業売上高125億円・経常利益1億円、その他売上高3億円・経常利益6億円だった。
海外出店を加速し、アジア中心に直営店50店舗・FC100店舗体制を目指す。
国内店舗について、佐々木徳久専務は「当社のロイヤルホストはブランド誕生から50年を過ぎ、建物年齢で改装が必要な店舗はリニューアルを進めている。また、開店当時と店舗の環境や人口分布も変わっているので、必要な店ではリロケーションを行う。東京・大阪・福岡では立地が良ければ新規出店も検討する。コントラクト事業では、ロイヤルホストを空港内に出店しており好評を得ている。
てんやは東京中心のブランドだが、大阪での展開を強化する。シズラー、シェーキーズはブランド認知度が高く、収益基盤も整ってきたので積極的に出店したい。現在10店舗となっているコスタはフード強化など勝ち筋が見えてきたので、関東圏で出店を予定している」と説明している。
取材・執筆 鹿野島智子
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