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アートヴィレッヂ/カジュアル衣料「Beach Sound」運営、再生手続廃止

2018年03月07日 09:10 / トピックス

帝国データバンクによると、2015年4月22日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請していた、アートヴィレッヂは、2月23日に再生手続き廃止決定および保全管理命令を受けた。

同社は、1975年4月の設立。

製造から小売まで手がけるSPA事業を主力に、メンズ、レディースのヤングカジュアルウエアの小売および卸を手がけていた。サーフブランドの老舗「BODY GLOVE」「LOST」など、常時10種類程度のブランドを扱っていた。

2001年に直営店を出店したのを皮切りに積極的に新規出店を進め、「Beach Sound」「natuRAL vintage」などの店舗名で全国に展開し、2009年2月期の売上高は約99億1700万円を計上していた。

しかし、レディース事業の失敗により在庫が膨らみ、財務内容が悪化するなか、2011年3月に発生した東日本大震災の影響で一部店舗が被災した。

計画停電の影響などから売り上げが減少したことで資金繰りが悪化していた。その後は金融機関や取引先に支払い条件の変更を要請。

不採算店舗の閉鎖、人員整理、在庫の圧縮など再建計画に取り組んでいたが奏功せず、2014年2月期の年売上高は約41億5200万円にまで落ち込むなか、2015年4月22日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

同年9月には小売事業を男子服小売りのエクシス(2017年11月破産)に譲渡していた。

その後、同年12月16日には再生計画認可決定が確定し、2016年7月5日には再生計画を変更していたが、民事再生法第194条に定める事由(再生計画が遂行される見込みがないことが明らかになったとき)があるとして、再生手続き廃止決定および保全管理命令を受けた。

民事再生法の適用申請時の負債は債権者約65名に対し約40億7527万円。

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