ジーユー/渋谷に最新旗艦店、リアルとデジタルで失敗しない買物提供
2019年03月14日 16:15 / 店舗レポート
ジーユーは3月15日、渋谷に最新旗艦店「ジーユー渋谷店」をオープンする。3月14日オープニングイベントを開催した。
渋谷エリアには、2016年8月に「ジーユー渋谷パルコ店」を閉店して以来、約2年6カ月ぶりの出店となる。
地下1階~地上3階の4フロアとなっている。
地上1~3階都内最大級のウィメンズの品ぞろえ、地下1階メンズは大型店並み、キッズは取り扱わない。
スタッフの70%を学生スタッフが占めるなど、若い世代により身近なスタイリングを提案するリアル店舗の強みと、デジタルサイネージやスマホアプリを活用したバーチャル試着、アバターといったデジタル体験の楽しさを両立した最新の旗艦店となる。
ジーユーは11月30日、リアルとデジタルが融合した次世代型店舗「GU STYLE STUDIO」を東京・原宿にオープンしており、渋谷店は、同店で導入していたデジテル施策を実施する初の実店舗でもある。
店内のデジタルサイネージは、アバターでコーディネートを楽しめる「GU STYLE CREATOR STAND(ジーユースタイルクリエイタースタンド)」、ECと連動し、在庫確認できる「スタイルスタンド」を設置している。
3月14日のオープニングイベントで、柚木治社長は「ファッションの街渋谷に再出店できたことで、学生など若い世代、国内外の顧客を取り込みたい。ファッション好きな方は、最新デジタルツールにも関心が高いので、原宿で実験した施策を積極的に取り入れた。今後、新店や既存店にも、デジタルサイネージなどを取り入れる」。
<マネキンのQRコードを読み込むとコーディネート情報を入手できる>
「原宿店では、アプリでマネキンのQRコードを読み込むと、コーディネート丸ごとの情報が手に入るサービスが人気。渋谷でも、マネキンの設置を増やしている。アバターやアプリを活用し、色やサイズ、レビューなどをリアルタイムで提供する。迷ったら情報を保存、後でゆっくり検討してから、ECで購入できることで、失敗のない買物体験を提供する」と説明した。
「GU STYLE CREATOR STAND」では、その場で撮影した顔写真をもとに、お客自身のオリジナルアバターを作ることができる。ウィメンズ、メンズのアイテムに合わせて、さまざまなコーディネートを楽しめる。イベントでは女優の今田美桜さんが体験した。
気に入ったアイテムでコーディネートしたオリジナルのアバターは、公式アプリ「GU STYLE CREATOR」に連携させ、手元でもさらに自由にコーディネートを試せる。
アバターは、写真で自分に似た姿に作成できるだけでなく、髪型、メガネのあるなしも選べ、自分好みに作成が可能となっている。
フィッティングルームに入れば、RFIDで自動的に「お気に入り」候補になる。購入した服、購入しなかった服のデータを保存でき、サイズ、色、レビューなどの情報も提供されるため、あとからじっくり買物を検討でき、買物の失敗が減るという。
試着室は、アプリから予約もできる。
また、3階には、「SNSNAP」を同店に初導入。
インスタグラムやフェイスブックなどSNSにタグ付して投稿した、ジーユーアイテムの写真を「SNSNAP」でプリントできる。
この写真は、クーポン付オリジナルフォトカードとして印刷され、4000円以上の買物で300円引きされるクーポンとして利用できる。
写真は、デジタルサイネージやプロジェクターで、紹介されることもある。3月15日から約1カ月設置予定となる(クーポンは3月20日まで)。
セルフレジは18台導入している。
さらに、デジタル化だけでなく、渋谷店で想定している若い顧客の接客を強化。
スタッフの70%の160名が学生スタッフとなる。若い世代に親近感のある接客とコーディネート提案で、スタッフと顧客の接点を拡充する。
また、学生スタッフのキャリアアップのため、学生リーダーを育成し、店舗運営の中心を担っていく。
柚木社長は、出店に関し「都心部を特に強化し年40~50店出店していく。EC化率も現在の5~6%から10%に早期に引き上げたい。そのためにも、お客様が楽しめるデジタル施策、接客などで、アプリ、ECの利用率、リアル店舗の来店頻度を上げ、デジテルとリアルの両面の強化で売上をあげたい」としている。
■ジーユー 渋谷店
所在地:東京都渋谷区宇田川町32-13 地下1階~地上3階
売場面積:約1719m2
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