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ワタミ/ラクスルとポスティング実証実験でエリアによる商圏傾向を発見

2022年04月18日 15:40 / 店舗

ラクスルは4月18日、ワタミと、チラシのポスティングを活用したOMO(オンラインとオフラインの融合)マーケティングの実証実験で、エリアによる商圏の傾向を発見したと発表した。

<ワタミとラクスルがチラシのポスティングでOMOマーケティング実証実験を実施>

OMOマーケティング実証実験は、ワタミのから揚げ専門店「から揚げの天才」で、12月14日~24日にポスティングのテストを実施。ロードサイド店、商店街内店舗など、店舗業態ごとで商圏となるエリアを選定し、チラシデザインのABテスト、チラシ内のどのQRコードが読み込まれたかやタイミングなどを分析し傾向を調査した。

<チラシデザインのイメージ>

その結果、クリスマスメニューが多く読まれるエリア、グランドメニューが多く読まれるエリア、公式アプリへのアクセスが多いエリア、デリバリーが多いエリア、クリエーティブによる反響など、エリアにより読み込まれるコンテンツに差が発生したことがわかった。

特に、駅前店舗ではデリバリー需要が高く、かつ関東ではウーバーイーツ(35.7%)、関西では出前館(19.5%)が多く読み込まれるなど、同じ駅前の店舗でも利用意向が異なることが判明した。

また、クリスマスメニューが多く読み込まれ、注文のあったエリアとグランドメニューが多く読み込まれ、弁当1個の注文があったエリアでは、一般世帯・単身世帯など注文者のユーザー属性が異なる傾向があると推定されるという。

加えて、同じ首都圏エリアでも半径数100メートルの差で読み込まれる内容、注文内容が異なり、エリア内の居住者属性が数100メートル単位で異なる可能性があることを発見した。

ラクスルとワタミは、「ウェブ広告などと比較した場合、効果が見えづらくCPAが合わない」「どのエリアにどのように予算投下をすることで売上に寄与するかが不明瞭」というチラシポスティングの課題解決で、ポスティングの効果を可視化し、エリアによる商圏の傾向を見つけるために実証実験を実施した。

今後は、今回発見した傾向を活用し、ターゲット層と中食需要の仮説を立て、より具体的な実証実験を行うことも計画している。

2社では、これまで効果の可視化が難しかった、ポスティングチラシによるオフライン販促の効果を、オンラインで取得する方法を通して、OMOマーケティングの成功パターンを検証していくという。

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