食品主要195社/11月131品目値上げ、22年以降最少
2023年10月31日 13:49 / 商品
帝国データバンクが10月31日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によると、11月の飲食料品値上げは131品目となった。
2022年12月(199品目)を下回り、2022年以降で最少を更新したほか、10月に続き4カ月連続で前年同月を下回った。
2023年通年の値上げ品目数は、既に実施されたものを中心に累計3万2189品目となる見込み。
年間累計は2022年の水準(2万5768品目)を大きく上回り、バブル崩壊以降で類を見ない記録的な値上げラッシュとなった。
2024年1月以降に計画・予定されている食品値上げは、2023年10月末時点で493品目、半数超をドレッシングなどの調味料が占める。
来年の値上げ計画として冷凍食品など3053品目が判明していた1年前に比べ、2024年の値上げ規模は約1割にとどまり、約2年にわたった値上げラッシュは沈静化の傾向にあるという。
また、2023年11月の値上げは「酒類・飲料」(76品目)が、全食品分野で最も多かった。
ただ、酒類・飲料分野でみると、前年同月から約3割の水準にとどまった。「加工食品」は5品目にとどまり、値上げがゼロだった月を除いて、2022年以降最少だったほか、「菓子」(18品目)も年内最少だった。
月間100品目超の値上げが常態化していた「調味料」は、2023年で最少の32品目となった。バターやパック牛乳などの乳製品は、2023年1月以来10カ月ぶりのゼロとなった。
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