ファーストリテイリング/9~2月増収増益、ユニクロ好調で過去最高の業績に
2025年04月10日 17:27 / 決算
ファーストリテイリングが4月10日に発表した2025年8月期第2四半期決算によると、売上収益1兆7901億9800万円(前年同期比12.0%増)、営業利益3042億1700万円(18.3%増)、税引前利益3637億2400万円(21.5%増)、親会社に帰属する当期利益2335億6600万円(19.2%増)となった。
国内ユニクロ事業や、東南アジア・インド・豪州地区、北米、欧州のユニクロ事業が大幅な増収増益と、好調な業績となったことで、グループ全体で過去最高の業績を達成した。
グローバルで、ユニクロのコア商品に対する顧客からの支持が高まったこと、戦略的なマーケティングの打ち出しと、シーズン末まで冬物在庫を十分にもった商売により、販売が好調だったという。
北米、欧州を中心に、新規出店が成功。「店舗がメディア」となり、ECも大幅な増収だった。
売上総利益率は、前年同期比で0.4ポイント改善し、53.3%となった。売上高販管費比率は、0.7ポイント改善し、36.5%となっている。
国内ユニクロ事業の売上収益は5415億円(11.6%増)、営業利益は976億円(26.4%増)。
気温に合わせて戦略的に商品とマーケティングを展開したことで、通年商品や防寒衣料を中心に販売が好調だった。インバウンド販売も拡大したことで、既存店売上高(Eコマースを含む)は9.8%増となっている。
上期のEC売上高は824億円(10.9%増)、売上構成比15.2%と伸びている。
ジーユー事業の売上収益は1658億円(3.9%増)、営業利益は139億円(9.3%減)。
バレルレッグパンツ、ヒートパデッドアウター、コージーメルトンアウターが好調な販売となりましたが、気温に左右されにくいマストレンドのヒット商品不足や、売れ筋商品の欠品により、既存店売上高は若干の増収にとどまった。
営業利益は米国に旗艦店を出店したことに伴い、賃借料、本部費が増加したことに加え、日本で戦略的にテレビCMを増やしたことで広告宣伝費が増加したことにより、減益を計上している。
グローバルブランド事業の売上収益は677億円(2.3%減)、営業利益は9億円(前年同期は17億円の赤字)と黒字化した。
セオリー事業が販売に苦戦し、減収となった。一方で、すべての事業で売上総利益率と売上高販管費比率が改善した。
通期は、売上収益3兆4000億円(9.5%増)、営業利益5450億円(8.8%増)、税引前利益6350億円(14.0%増)、親会社に帰属する当期利益4100億円(10.2%増)を見込んでいる。
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