トリドールホールディングスは1月10日、インドで最大級の現地金融機関Centrumが組成する投資ファンドKalpavriksh Fund(カルパヴリキシファンド)に、日本の外食企業として初めて1億インドルピー(約1億5000万円)の出資すると発表した。
自社が目標とする2025年度の世界6000店舗体制を実現するため、13億を超える生活者が存在する巨大市場インドに投資をするもの。
今回の出資は、投資として利益を得るほか、インド国内の外食トレンドや現地での出資候補、パートナーとなり得る有力企業の情報収集も目的としている。
インドは2050年までにGDPがアメリカを抜き世界第2位になると言われる巨大市場となっている。
カルパヴリキシファンドは、その中でも2021年には4兆9800億インドルピー(約7兆4700億円)規模に達すると予測されるインド外食市場への投資も視野に設立されたプライベートエクイティファンドで、最大50億インドルピー(約75億円)の資金調達を目指している。
今回の出資により、トリドールと同ファンドの間でアライアンス関係を構築し、特別に同ファンドからインド外食市場の最新情報や有力企業情報の提供を受けることができる。
同ファンドはインド国内でのM&Aや投資分野で活躍してきた専門家に加え、外食分野で豊富な経験を持つスタッフが運営しており、トリドールが多様な人種・宗教・文化が混在するインド市場を理解し、スムーズに参入するための協力企業として期待している。
世界に通用する外食企業となることを目指している当社グループは、今後も引き続き、海外外食市場で積極的な投資を継続し、世界を舞台に6000店体制の実現を目指す。
出資先の概要
ファンド名:Kalpavriksh Fund(カルパヴリキシファンド)
目標ファンド総額:最大50億インドルピー
運用期間:5~7年
投資対象:飲食関連を含むインド国内の各種企業
主な投資家:金融機関、投資会社、事業法人など