楽天は2月12日、2015年12月期第4四半期連結決算で、減損損失381億3500万円を計上したと発表した。
PRICEMINISTER S.A.Sのれん等減損172億4700万円、Rakuten koboのれん減損78億800万円、その他の減損130億8000万円を計上するもの。
連結子会社のPRICEMINISTER S.A.S(フランス)では、仏EC市場の競争環境の影響を受けた結果、キャッシュフロー計画に遅れがあった。
しかし、PRICEMINISTER S.A.Sは引き続き欧州ECの事業の中では重要な事業として位置づけされており、持続的な成長を目指す。
グローバルに電子書籍事業を運営する連結子会社のRakuten Kobo、世界の電子書籍市場の立ち上がりが当初の想定よりも遅れ、それに伴い事業計画が遅れた。
一方、自社の電子書籍事業は、図書館向けに電子書籍プラットフォームを提供するOverDrive Holdingsを2015年に買収したことにより業績は急速に改善した。
その結果、Rakuten KoboとOver Driveを含めた電子書籍事業のEBITDAは、2016年12月期年間で黒字になる見込み。
今後、Rakuten Koboは、既に北米の図書館・教育機関向けに高いカバレッジを持つOverDrive Holdingsとともに電子書籍市場におけるシェアの拡大を目指す。
その他の減損については、複数の事業において事業計画の見直しを行ったことによるもの。
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