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モスフードサービス/閉店による減損で4~9月当期損失7億700万円

2020年11月13日 10:20 / 決算

モスフードサービスが11月13日に発表した2021年3月期第2四半期決算によると、売上高336億7400万円(前年同期比1.6%減)、営業損失1億5300万円(前期は9億円の利益)、経常損失1億7600万円(前期は9億7600万円の利益)、親会社に帰属する当期損失7億700万円(前期は4億200万円の利益)となった。

最終損益は主に新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴う助成金収入3億6000万円があったものの、新型コロナの影響で閉店の意思決定を行った店舗及び収益力の低下が見られる店舗に係る減損損失として、減損損失8億8600万円を計上した結果、当期損失7億700万円となっている。

国内モスバーガー事業の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた都心立地の店舗が多い直営店の売上高が減少した一方で、郊外のドライブスルーの店舗が多い加盟店の売上高が堅調に推移したことにより277億7300万円(2.0%増)。

営業利益は、直営店の売上高が、営業時間の短縮、店内飲食の中止で大幅に減少したことにより、固定費の割合が上昇したことや、加盟店向け営業支援策の実施等の臨時の費用計上に加え、Uber Eatsなどの配送サービスの利用拡大に伴う宅配手数料の増加もあり、14億3200万円(27.1%減)となった。

国内モスバーガー事業の店舗数は、第2四半期連結累計期間においては出店8店舗に対し閉店は23店舗で、9月末の店舗数は1270店舗(15店舗減)。

海外事業については、売上高は48億8100万円(4.0%減)、営業損失7700万円(前年同四半期は営業利益1億1900万円)だった。

台湾では新型コロナウイルス感染症の影響により一部店舗が一時休業ならびに営業時間の短縮となったが、4月にウコンを使用したスパイスの風味豊かな「ウコンカレーバーガー」を販売し、現地メディアでも多く取り上げられ人気を博したという。

海外事業の店舗数(2020年6月末時点)は、台湾281店舗(前連結会計年度末(2019年12月末比6店舗増)、シンガポール42店舗(1店舗増)、香港28店舗(同1店舗減)、タイ16店舗(7店舗増)、インドネシア3店舗(増減なし)、中国(福建省・江蘇省・上海市・広東省)11店舗(2店舗減)、オーストラリア6店舗(増減なし)、韓国12店舗(3店舗減)、フィリピン1店舗(1店舗増)となり、海外全体の9月末の店舗数は400店舗(9店舗増)。

その他飲食事業の売上高は6億2800万円(前年同期比58.3%減)、営業損失は6億1700万円(前年同四半期比3億900万円の損失増)となった。

商業施設内に店内飲食中心の業態で出店している店舗が多く、新型コロナウイルス感染症の影響により、施設の休業に伴う店舗の一時休業が相次ぎ、またその売上の回復が遅れていることから、引き続き厳しい状況が続いた。

9月末の店舗数は、「マザーリーフ」事業合計で17店舗、ダスキンとのコラボレーションショップ「モスド」事業2店舗、「モスプレミアム」事業2店舗、「ミアクッチーナ」事業5店舗、「カフェ 山と海と太陽」事業1店舗、「あえん」事業7店舗、「シェフズブイ」および「グリーングリル」事業は合計で3店舗となり、その他飲食事業の合計で37店舗(前年同期比2店舗減)。

通期は、売上高680億円(1.4%減)、営業損失5億円、経常損失4億円、親会社に帰属する当期損失16億円を見込んでいる。

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