マックスバリュ東海/前年の巣ごもり需要反動で3~8月減収減益
2021年10月06日 10:50 / 決算
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マックスバリュ東海が10月6日に発表した2022年2月期第2四半期決算によると、営業収益1782億3300万円(前年同期比0.7%減)、営業利益50億4700万円(19.3%減)、経常利益51億4100万円(16.9%減)、親会社に帰属する当期利益31億1000万円(11.5%減)となった。
コロナ下で急激に需要が高まった前年に対し、反動で減収減益となった。既存店の売上高は前年同期比2.4%減だが、2019年同期比5.4%増と堅調に推移している。
コロナ下での内食需要の継続や根強い節約志向に対し、時間帯ニーズに応じた売場の構築や得意日の強化、小容量の品ぞろえなど、「基本の徹底」をキーワードに各施策を実施した。
6億3900万円投資し、既存店舗の活性化改装を10店舗にて実施し、地域特性に応じた品ぞろえや売場レイアウトの改善、生鮮デリカの強化、地域で親しまれる「じもの」商品の拡充と地域食材を原材料とした商品開発など、店舗の競争力強化に取り組んでいる。じもの商品の売上構成比は14.5%と成長している。
店舗展開は、3月の2店舗開設に加え、6月にマックスバリュエクスプレス鈴鹿若松店(三重県鈴鹿市)、8月にマックスバリュエクスプレス松阪大石店(三重県松阪市)を開設した。2店舗とも既存店舗を同社が戦略的に展開する小型店業態にリニューアルして開設したものであり、小型店業態としては三重県に初出店となっている。
また、店舗の新装を行うべく4店舗を閉店し、国内事業における店舗数は229店舗となった。
このほか、コロナ下で急速に拡大するネット購買動向への対応を進めるべく、3月の三重県桑名市への1拠点設置に加え、7月にマックスバリュ小田原荻窪店(神奈川県小田原市)を配送拠点とするネットスーパーを開設し、同社ネットスーパーは静岡県7拠点、愛知県7拠点、三重県4拠点、神奈川県3拠点、岐阜県1拠点の計5県22拠点となった。8月にはマックスバリュエクスプレス浜松常盤町店(浜松市中区)にて同社静岡県内店舗では初となる「ウーバーイーツ」を利用した商品配達サービスを開始している。
同日行われたWEB決算説明会で、神尾啓治社長は「下期も顧客ニーズに合わせた改装、じもの商品の拡充、デジタル化を推進する。上期26店舗で採用したキャッシュレスセルフレジは、レジ待ち地時間削減、スタッフの作業負担減につながっている。下期含め今期約70店舗、来期は全店導入を視野に入れている。また、年明けにも顧客自身のスマートフォンを利⽤し、商品をセルフスキャンできるシステムを採用し、スムーズな買物環境を整備する」としている。
通期は、営業収益3460億円(2.8%減)、営業利益96億円(18.1%減)、経常利益94億円(20.0%減)、親会社に帰属する当期利益42億5000万円(19.9%減)を見込んでいる。
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