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すかいらーくHD/1~9月は、新型コロナ第7波の長期化などで営業損失41億円

2022年11月11日 10:25 / 決算

すかいらーくホールディングスが11月11日に発表した2022年度12月期第3四半期決算によると、売上収益2218億7000万円(前年同期比17.0%増)、営業損失41億8000万円(前期は74億2000万円の利益)、税引前損失62億400万円(前期は42億7100万円の利益)、親会社に帰属する当期損失46億1600万円(前期は23億7100万円の利益)となった。

<すかいらーくグループ>
すかいらーくグループ

第3四半期連結累計期間は、まん延防止等重点措置適用期間が当初想定より長引いたことや、想定外に発生した新型コロナウイルス感染症第7波とその長期化により、売上が計画を下回った。まん延防止等重点措置延長による時短協力金の追加計上が一定の利益押し上げ要因となったが、原材料価格や光熱費、物流費の高騰、閉店に伴う減損損失及び給与計算に関する臨時損失計上により第3四半期連結累計期間は営業損失となった。

外食の機会が減少しても、わざわざ足を運びたくなるような魅力的なメニューを意識した。お客が求めているものをいち早くキャッチして提供するとともに、健康感、プレミアム感、ニュース性を意識したメニュー開発を各ブランドで実施した。

ガストは30周年を迎え、集大成としてハンバーグをよりおいしくリニューアルした。肉の配合比率の工夫、原材料の品質向上やパティのボリュームアップなどの結果、お客に好評となった。また、外食の「価値」の提供に努めており、例えばとんかつは1枚ずつ丁寧に手で衣をつけてから揚げるなど、さらに美味しい状態を目指した。7月には盛夏の集客メニューとして「蒸し鶏とモッツァレラのトマト冷麺」や三種のかき氷を導入し、この夏の猛暑もあり、販売数は好調だった。健康を気にするお客のニーズにも対応し、「ガパオライスプレート」や「彩り野菜の黒酢から揚げ膳」など、野菜をたくさん使った商品を開発し、好評となった。

バーミヤンでは、4月に大幅なグランドメニュー改定を実施した。お客からの人気が高く、注文しやすい価格帯の商品を拡充した。お客に「また来店したい」と思ってもらえるよう、チャーハンやラーメンなどの定番商品も、調理工程を見直すことにより、より熱々でおいしい料理を提供できるようにした。

夢庵では、そば及びつゆを美味しくリニューアルした。9月に新たに導入した「くるみそば」も好評だった。カジュアル和食としてのニーズ、また、「そば・うどん」ニーズなど、様々な場面で選んでもらえる日常使いブランドとしてのラインナップを強化した。

ステーキガストでは毎月29日に恒例の「肉(29)の日」商品ラインナップに6月から「サーロイン・みすじ食べ放題」コースを追加したことで新たな顧客ニーズを掘り起こすことに成功し、9月には肉の日コースとして過去最高の販売数を記録した。

通期は、売上収益3120億円(17.9%増)、営業利益5億円(97.3%減)、税引前損失20億円、親会社に帰属する当期損失20億円を見込んでいる。

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