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丸井グループ/4~12月売上高5.2%増、小売が回復

2024年02月08日 17:04 / 決算

丸井グループが2月8日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上高1704億9900万円(5.2%増)、営業利益289億2400万円(5.3%減)、経常利益271億7500万円(7.2%減)、親会社に帰属する当期利益176億2300万円(4.6%減)となった。

丸井グループ

売り上げ面は、3期連続の増収だったが、利益面は3期ぶりの減益だった。

これまで第2四半期に集中していた債権譲渡益の平準化および資金効率の向上に向けて、債権流動化の実施時期を四半期ごとに変更している。その結果、債権譲渡益(62億円)が前年に比べ2億円減少し、償却額・費用(54億円)が11億円増加したため、営業利益は13億円減少した。

これら債権流動化影響を除いた実質的な営業利益は3億円の減益となった。小売セグメントの営業利益は40億円(73%増)、フィンテックセグメントの営業利益は312億円(7%減)。

グループ総取扱高は3兆3401億円(14%増)、フィンテックのカードクレジット取扱高が全体をけん引したことにより、過去最高となっている。

小売りセグメントは、マルイ・モディ店舗において客数が前年を上回った。購買単価が上昇したことから取扱高が増加。新たなテナントの導入が進み、施設の稼働率も好調だった。

EC取扱高は165億円(11%増)。店舗と連動したイベント型ECの拡大に加え、WEB系の専門人材を拡充している。

フィンテックセグメントは、コロナ禍の収束などによる社会経済活動の活性化により、トラベル&エンターテインメントが高伸長したことに加え、戦略的に進めている「家計シェア最大化」の取り組みにより家賃払いやECでの利用、公共料金などの定期払いが伸長したことで、第3四半期のカードクレジット取扱高は1兆724億円(12%増)、累計では3兆678億円(14%増)とそれぞれ過去最高を計上している。

分割・リボ取扱高は2897億円(15%増)と拡大し、流動化債権を含む分割・リボ払い残は過去最高の4263億円(9%増)だった。

エポスカードの新規会員数は、ネット入会が伸長したことにより57万人(6万人増)。期末会員数は過去最高の747万人(23万人増)。

これまで事業の成長をけん引してきたゴールドカードに加えて、アニメを代表とする一人ひとりの「好き」を応援するカードの取り組みを強化している。

「好き」を応援するカードは、一般カードに比べて若者の保有比率が高く、LTV(生涯利益)が2~7倍高いカードになるという。

通期は、売上高2325億円、営業利益420億円(8.3%増)、経常利益390億円(7.2%増)、親会社に帰属する当期利益240億円(11.8%増)を見込んでいる。

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