ウエルシアHD 決算/3~5月営業利益25.5%減、物価上昇に業界競争激化

2024年07月08日 16:34 / 決算

ウエルシアホールディングスが7月8日に発表した2025年2月期第1四半期決算によると、売上高3047億3400万円(前年同期比2.2%増)、営業利益54億9700万円(25.5%減)、経常利益65億3400万円(23.4%減)、親会社に帰属する当期利益28億2400万円(44.9%減)となった。

景気は緩やかに回復している一方で物価上昇の影響は大きく、実質賃金の回復には未だ至っておらず景気の先行きは依然として不透明な状況にあるという。

ドラッグストア業界の競争が激化する状況下で、同社グループは、顧客のニーズに対応する商品販売、サービスの提供に努めている。

物販部門では外出需要の増加を背景に化粧品の売上が増加したことに加え、プライベートブランドの開発および拡販、インバウンド需要への対応に注力した。

調剤部門では、調剤併設店舗数の増加(第1四半期末現在2167店舗)により処方箋受付枚数が増加した。前期から導入した「WAON POINT」サービスに伴い、同社のポイント会員であるウエルシアメンバーは1176万人まで増加。引き続きポイントカード・アプリの利用率向上を通じた集客施策強化を図っていく。

プライベートブランドについては、機能、品質、エコ性能をみがき続けた商品開発に引き続き注力し、「からだWelcia」「くらしWelcia」の拡販に努めた。

2024年3月に情報システム会社であるエクスチェンジの全株式を取得し完全子会社化。グループにおけるITインフラやアプリケーションなどの情報システムの整備を進め、デジタル技術とデータを活用し顧客へ新しい価値を提案するとともに、持続的な企業価値の向上を実現するウエルシアモデルの進化を目指していく。

2023年に引き続き、今年も熱中症対策のためにクーリングシェルターを店舗内のウエルカフェなどに設置し、猛暑からの避難場所として地域社会の熱中症対策に取り組む。

出店と閉店については、グループ全体で18店舗の出店と11店舗の閉店を実施。第1四半期末のグループ店舗数は2832店舗となった。

通期は、売上高1兆2870億円(5.7%増)、営業利益470億円(8.7%増)、経常利益510億円(6.8%増)、親会社に帰属する当期利益270億円(2.1%増)を見込んでいる。

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