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国分/2023年グループ秋・冬新企画展示会でZ世代分析

2023年06月27日 16:00 / 商品

国分首都圏・国分関信越・国分グループ本社低温フレッシュデリカ統括部、国分フードクリエイトは6月27日・28日、サンシャインシティ・文化会館で、首都圏・関信越エリア展示会、低温フレッシュデリカ事業展示会を開催する。

<低温フレッシュデリカ事業展示会>

国分グループの保有機能(モノ+コト)の価値発信を行う取り組みで、2023年度グループ大方針「食の価値創造の実践と循環」を実現するため、国分首都圏・国分関信越・国分フードクリエイトを中心に、共創圏グループ、出展企業の協力のもと、あらゆる顧客満足の向上を図る提案を目指した。

出展メーカーは、グロサリー206社・低温103社で、アイテム数はドライグロサリー約5000アイテム、低温事業商品約4000アイテム、合計約9000アイテムを展開する。2日間の来場予定者数は約2500名(卸5%、小売業80%、その他15%)を見込んでいる。今年は、低温フレッシュデリカ事業、国分首都圏・国分関信越共に、Z世代について注目した。

<Z世代デリカ>

低温フレッシュデリカ事業では、食の未来を担うZ世代社員が開発したZ世代のためのデリカ提案を実施した。Z世代とは、1996年ごろから2010年ごろに生まれた人のことを指し、2023年時点では、10代~20代半ばの人が当てはまる。物心がついたころからインターネットの存在が当たり前となっている世代で、広告の情報に惑わされず、自分で調べることが習慣化されていると言われている。

<Z世代とは>

今回、東京経済大学で流通論を担当する本藤貴康教授のゼミ生11名と国分のZ世代社員が「Z世代が買いたくなるスーパーマーケット惣菜は?」をテーマに意見交換を実施。Z世代は、タイムパフォーマンス、コストパフォーマンスに優れた惣菜を求めているのではとの仮説を導き出した。

<タイパの一例>

タイムパフォーマンスでは、「シェイク明太パスタ」「シェイク台湾まぜそば」「シェイク冷麵」「大満足おにぎり(和・洋・中)」を提案。また、駄菓子好きとつながりたいでは、駄菓子を活用した惣菜を試作した。さらに、スイーツ好きとつながりたいでは、昭和物産の生ドーナツ生地などを使用したアレンジに挑戦した。

<駄菓子とのコラボ惣菜>

ドライグロサリーでは、「Z世代はカルチャーだ!!」をテーマに、国分グループのZ世代社員によるZ世代の分析を披露した。

<Z世代はカルチャーだ>

Z世代の目利きと称して、Z世代社員40名の感性で、「斬新」「パケ買い」「健康」「意外性」4つのキーワードを抽出。それぞれのキーワードに対応した商品を発掘した。

また、Z世代の今、注目すべきトピックとして、今はやりの「韓国」とZ世代のお酒事情をクローズアップした。

<Z世代の目利きとトピック>

今回、国分グループのZ世代とZ世代以外の社員を対象にお酒についてのアンケートを実施。その結果、Z世代はお酒は好きだが、飲酒頻度・機会が低い傾向があり、少ない飲酒頻度の中で選ばれるお酒をラインナップする必要が分かった。

また、Z世代は「低アルコール」「甘い」「果実感が強い」ジュースのようなお酒を選ぶ傾向がある。そこに着目して、アルコール度数5%以下、果汁10%以上、ジュースのようにごくごく飲めるお酒を「ジュー酒」と定義した。「ジュー酒」を集めて、お酒を飲まない人・飲めない人でも立ち寄りたくなる売場づくりを提案した。

<Z世代のお酒事情>

そのほか、Z世代のお酒トレンドとして、落ち着く・くつろぐ・まったりするという意味を持つ「Chill(チル)」、ノリが良い、仲間と一緒に騒ぐというポジティブな言葉としての「パリピ」、レトロ感=かわいい、新しいという価値観にも着目した。

<Z世代のお酒トレンド>

さらに、定番化しつつある韓国食材については、「手軽さ重視」「定番商品のバラエティー化」「韓国のローカル商品にチャンスあり」「グミの次にくるカテゴリー(マシュマロ)」に着目した。

韓国や新大久保に行かなくてもトレンドアイテムが手に入る売場づくり、気軽に試せる「小容量」の展開、作って楽しむDIYお菓子や見た目・色にインパクトのある商品展開を意識した、新しい韓国食材の棚割りを提案した。

<韓国食材の棚割り>

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