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専門家会議/北海道の緊急自体宣言「感染拡大の防止に一定の効果」

行政/2020年03月20日

厚生労働省は3月19日、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」を発表した。専門家会議は、緊急事態宣言を出した北海道の感染状況と対策の効果を分析した。

急激な感染拡大の兆候があった北海道では2月28日、知事から緊急事態宣言が発出され、週末の外出自粛要請のほか、大規模イベントの開催自粛、学校の休校などが行われた。その他にも、道民や事業者、若者が主体となった啓発の取組みが、いち早く進展した。

専門家会議は、「北海道の感染状況をみると、緊急事態宣言が出される前の2月27日、28日には10名を超える新規感染者の報告が続きましたが、その後急激な感染拡大を示す状況は認められておらず、直近の数日では0~5名以内の報告に留まっています(図左)。流行規模の拡大には至っていませんが、他方、感染源(リンク)が追えない新規感染者数は横ばいに留まっており、コミュニティにおける伝播は確実には止まっていません」と分析した。

<北海道における流行曲線、推定感染時刻と実効再生産数>
北海道における流行曲線、推定感染時刻と実効再生産数
出典:専門家会議発表資料

また、「図に示すように、実効再生産数(感染症の流行が進行中の集団のある時刻における、1人の感染者が生み出した二次感染者数の平均値)は、日によって変動はあるものの概ね1程度で推移していましたが、緊急事態宣言の発出後は1を下回る日も増えています。(図の青い線を参照)。緊急事態の発生前と発生後の同一期間(2月16日~28日と29日~3月12日)で実効再生産数を推定すると 0.9(95%信頼区間:0.7、1.1)から 0.7(95%信頼区間:0.4、0.9)へと減少をしました」と述べた。

※実効再生産数とは、1人あたりが生み出した2次感染者数で、1を超えると感染者が増加し、1を下回ると感染者が減少する。

さらに、「北海道においては、感染者、濃厚接触者、地方公共団体、保健所の皆様のご協力とご努力により、クラスター(患者集団)を十分に把握できたことで、この感染症の爆発的な増加を避けることができたと考えています。以上の状況から、専門家会議としては、北海道では一定程度、新規感染者の増加を抑えられていることを示していると判断していますが、依然として流行は明確に収束に向かっておらず憂慮すべき状態が続いていると考えています。また、北海道知事による緊急事態宣言を契機として、道民の皆様が日常生活の行動を変容させ、事業者の方々が迅速に対策を講じられたことについては、急速な感染拡大の防止という観点からみて一定の効果があったものと判断しています」と述べた。

ただし、「緊急事態宣言、大規模イベントの自粛要請等のうち、どのような対策やどのような行動変容が最も効果を上げたかについては定かではありません。また、決してこの先について楽観視できる状況になったわけではなく、最近、患者数が増加傾向にある札幌などを含め、引き続き、これまで集団感染が確認された場に共通する3つの条件を避けるための取組を行っていく必要があります」と指摘した。

新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言(3月19日)

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