ローソン/帝人とリアルタイム在庫管理システムを開発
2018年10月12日 16:10 / IT・システム
帝人は10月11日、ローソンとともに、未来型コンビニエンスストアでの活用を目的として、自社が展開する棚管理システム「Recopick(レコピック)」を使用したリアルタイム在庫管理システムを開発したと発表した。
両社は、今回、開発したシステムを、10月16日から19日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2018」に出展する。
「レコピック」は、大量のICタグを一括で読み取る性能に長けたUHF帯を使用し、管理対象物の入出庫やロケーションを効率的に管理するRFIDシステム。
特殊な2次元通信シートを使用することで、空間に放射拡散する特性を持つUHF帯の電波を近距離で安定的に読み取り、一度に大量の書類や物品を正確に管理することができる。
帝人は、既に図書館、工場、医療機関などに「レコピック」を展開しているが、さらなる用途開拓のため、人手不足などで業務効率化のニーズが高まっている小売・流通業界に向けて技術開発を進めた結果、リアルタイム在庫管理システムの開発に至った。
新システムは、商品棚にRFIDセンサーを設置することで、店外からでも商品の陳列情報や在庫状況を常時把握することができる。
これにより、管理工数の削減だけでなく、在庫状況と商品の消費期限の情報を紐づけることで、的確なディスカウント戦略を講じることができ、廃棄ロスの軽減も可能になる。
店舗の利用客は、事前に在庫状況を確認することができるため、求める商品を買い逃す心配がなくなるという。
帝人は、小売業における商品棚へのリアルタイム在庫管理システムの採用拡大に向けて、さらに技術開発を進める。
スマートセンシング事業として、今後も人手不足や労務コストの上昇など、サプライチェーンに内在する社会課題の解決に貢献することを目指し、IoTソリューションの拡充を図るという。
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