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調布パルコ「無印良品」/ケアを必要とする人のサポート支援するアプリ実験

2021年09月28日 13:10 / IT・システム

NTTデータグループのJSOLは9月28日、調布パルコ「無印良品」で、心のバリアフリーを実現するアプリ「袖縁」の実証実験を10月6日実施すると発表した。

<困難を抱えた人が困ったときに事業者へサポートを依頼>
困難を抱えた人が困ったときに事業者へサポートを依頼

アプリ「袖縁」は、アプリ「袖縁」は、JSOLと袖縁が共同で開発を進めており、店や駅などの施設で、身体・精神的な不安、困難を抱えた人が困ったときに事業者へサポートを依頼して、安全なマッチングを実現するアプリ。障がいがある人、高齢者、ベビーカー利用者などの要配慮者が事業者にサポートを依頼できる、合理的配慮を支援する。

例えば、視覚に障がいがある人が地図アプリを活用しながら店に着いたとしても、地図アプリでは入口の場所はわからない。販売スタッフにサポートを求めたくても、店外では困難だ。

一方、販売スタッフは店外で困っていそうな人に気づいたとしても、「本当に困っているのか」「仕事中に行くべきか」「どのようにサポートすればよいのかわからない」といったような戸惑いがある。

そのような時に、障がいのある人はアプリ「袖縁」の「出迎え依頼」の機能を使って、販売スタッフのアプリに通知を送り、入口への行き方を教えてもらう、店の前まで迎えにきてもらうというサポートの依頼をすることができる。

なお、依頼をする人は事前に「あんちょこ/トリセツ」をアプリに登録。これは「(視野に欠損があるので)向かって右側から声をかけてほしい」というような配慮点や見た目など、サポートの際に必要な情報となる。

「あんちょこ/トリセツ」は依頼とあわせて販売スタッフへ通知されるので、販売スタッフも「あんちょこ/トリセツ」を確認することで戸惑いなく手助けすることができるという。

通知は事前に店舗で設定した販売スタッフ全員に届き、依頼を受けた販売スタッフが、自分が対応するとアプリで回答すれば、依頼者のアプリに迎えに行くことが通知される。販売スタッフの中でサポーターが決まれば、依頼者とサポーター間はワンタップで、テレビ電話でつながることができ、用件の確認、依頼者の周囲を映してもらうことで居場所の特定をすることも可能となる。

「出迎え依頼」以外にも、困ったときにサポートを依頼する「手助け依頼」、トイレに案内してほしいときに利用する「トイレ案内」、施設間で引き継ぎの依頼ができる事業者側の機能として「引き継ぎ」の機能がある。

<「あんちょこ/トリセツ」を送信・確認>
「あんちょこ/トリセツ」を送信・確認

実験では、4つの機能を活用して、スムーズに買い物の体験と接客が行えるか検証する。実験期間は10月6日9時~16時(1回目9時~12時、2回目13時~16時)。障がいのある人は、事前に公募した人に協力を依頼している。

JSOLと袖縁はこのアプリによる事業を通じて、障がいがある人のみならず、ケガや病気、高齢者となり体に不自由を感じる人にとって、住みよい社会の実現を目指す。

■問い合わせ先
JSOL 
法人ビジネスイノベーション事業本部 三尾
TEL:03-5859-6001 
E-Mail:rfi@jsol.co.jp

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