イオンリテール/食品・日用品ワンストップでそろう「イオンスタイル横浜瀬谷」
2021年09月22日 15:32 / 店舗レポート
イオンリテールは9月22日、「イオンスタイル横浜瀬谷」(横浜市瀬谷区)をグランドオープンした。
生鮮食品と簡便食品を2本柱に、相鉄線・瀬谷駅直結の立地を生かした便利な店舗を目指している。1階は食品、2階は冷凍食品・酒・薬・日用品をそろえ、ワンストップショッピングに対応している。キャッシュレスセルフレジ、レジゴー、デジタルサイネージなどデジタル施策も充実している。
相鉄線・瀬谷駅南口再開発の核となる商業・公共・住居の複合施設「ライブゲート瀬谷」の1・2階に出店した。主要ターゲットは40~50代ファミリーとしている。瀬谷駅は1日の乗降客数が4万4000人、2019年には相鉄線とJR線との直通運転も開始され、通勤・通学の利便性が向上し、今後も都心部への新ルートも予定されるなど、さらなる成長が見込まれる有望なエリア。年間来館者数200万人を目標とした。
同日行われた内覧会で、津留崎敬樹・イオンスタイル横浜瀬谷店長は、「瀬谷駅は北口の再開発が先に進み、人口が北口より多い南口周辺に住んでいるお客様も北口に買物に行っていた。南口からペデストリアンデッキでつながった当店は、その不便を解消。生鮮と簡便食品を強化し、20日からのソフトオープンでは、野菜、水産、デリカなどが好調で手ごたえを感じている」と説明した。
また、イオンリテール南関東カンパニーの林博明・東神奈川事業部長は、「コロナ禍の内食需要で、生鮮へのニーズが高まっている。若い世代にオーガニック野菜が人気。冷凍食品、缶チューハイ、ワインなど酒類の家飲み需要も好調だ。昼間のお客様は1階の生鮮中心、夕方は、デッキを通じて駅から帰る通勤・通学客の簡便食品需要があるのではないかと見込んでいる」としている。
■生鮮は地元・オーガニック野菜、水産の対面販売を強化
青果は、地元神奈川県産の野菜を充実させた。イオンのブランド「トップバリュ グリーンアイ」のオーガニック野菜とともに、有機JAS認定ほ場の愛甲郡愛川町の農園「NO-RA~農楽~(のーら)」の野菜も並ぶ。
水産は、三崎漁港・金田漁港(三浦市)、小田原漁港など神奈川県内で水揚げされた地場鮮魚を用意している。
簡便食品では、パンコーナーに、食パンなどほか、店内で発酵させた生地を1枚ずつ伸ばすことで、やわらかくふわふわした食感が特徴のピッツアを瀬谷駅前エリアでは初めて導入。朝の時間帯には「ベーコンエッグバーガー」、ランチ・夕食には、チキンナゲットとポテトを使用した「バーガーセット」も楽しめる。
デリカでは、「高温」かつ「均一」の温度で焼き上げる鉄板焼きも展開しており、豆乳を入れて焼き上げることでまろやかに仕上げた「豆乳入りだし巻き玉子」、イオンの鶏唐揚げ「唐揚げ唐王」「一口チキン」と盛り合わせた「おつまみセット」などを販売する。
■2階に酒・冷凍食品の売場を展開
会社帰りなどにおつまみ・デザートを購入して帰れるよう駅直結の2階に入ると酒類、おつまみ・デザートなど冷凍食品を選べるレイアウトにした。
冷凍食品売場では、ギョーザ、唐揚げ、ハンバーグといった主菜、冷凍の弁当、下ごしらえの時間や献立に悩む時間を省ける献立キット、冷凍スイーツなどがそろう。
店舗2階には、医薬品、健康食品、化粧品、洗剤、ティッシュなどの日用品も充実させた。
身だしなみを気にする男性の増加により、スキンケアの意識も高まっていることから、メンズコスメを拡充。20代を中心に人気の「バルクオム」、「オーシャントリコ」「LIPPS」「スカルプD」などを用意した。
店舗上階のマンションはペット飼育が可能であり、全国平均よりも瀬谷エリアは猫飼育比率が全国平均より高いことから、猫のおやつ・機能性フードを拡充している。
2階には、全国の医療機関の処方せんを受け付ける「イオン薬局」を設置した。
通勤、買物時に、薬を買ったり、薬剤師に健康相談したりもできる。新型コロナウイルスの検査キットも販売している。
■デジタルサイネージを全館で24台設置
顧客への商品提案強化の一環として、デジタルサイネージを全館で24台設置。また、商品棚の前面に商品の特徴や価格を表示する「シェルフサイネージ」を展開する。取引先と連携し、新商品などの商品情報・販促を動画配信する。
<イオンスタイルオンラインの商品も店頭で注文・受け取り可能に>
同店は駅前立地から、購買頻度が高い食品や日用品に特化した品ぞろえの店舗。そこで売場にない衣料品や暮らしの品などの生活に必要な商品をネットで注文、店舗で受け取れるサービスを行う。
サービスカウンターに設置されているタッチパネルモニターの画面に表示される「イオンスタイルオンライン」の2次元バーコードを顧客のスマホで読み取ることで、イオンのECサイトに遷移、注文・決済が可能となる。
注文した商品は、自宅で受け取ることはもちろん、仕事帰り、買物ついでにピックアップカウンターで気軽に受け取ることができる。
津留崎店長は、「非接触で安心して買物をしたいお客様には、スマホを利用するレジゴーが好評で、レジゴー利用者の買い上げ点数が増えている。また、スピーディーな買物をしたいお客様にはキャッシュレス決済の需要が大きく、キャッシュレスセルフレジを導入した。さまざまな会計ニーズに対応している」と述べた。
顧客自身が買物しながらスキャンし専用レジで支払いする「レジゴー」は、店舗の貸し出し用スマホのほか、顧客自身のスマホに「レジゴー」のアプリをダウンロードして買物することで、ショートタイムショッピングを実現する。
「レジゴー」は、レジ待ち時間なしを可能とするほか、買物かごの商品リスト、合計金額を画面で確認しながら買物ができるため、買い忘れ防止にもつながる。専用精算機は画面に触れずに指を近づけるだけで会計操作が可能となっている。
イオンスタイルでは、キャッシュレスセルフレジの本格導入は、今回が初めてとなる。
■イオンスタイル横浜瀬谷
所在地:横浜市瀬谷区瀬谷4-4-10
売場面積:約1870m2
建物構造:「ライブゲート瀬谷」の1階・2階区画
営業時間:9時~23時(一般用医薬品:9時~21時)
イオン薬局(調剤薬局)9時~20時
休業日:年中無休
アクセス:相鉄「瀬谷駅」南口徒歩1分(駅直結)
年間来館客目標:200万人
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